- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086800556
感想・レビュー・書評
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筆者デビュー作。「復讐」の物語。2人の主人公の視点から、交互に物語が進展する。じわじわと物語の全容が明らかにそして――哀しい結末へ。テンポよく一人称の視点で語られ、まるで映画を見ているかのように読み進められる。ただ、帯文に「二度読み必至」とあるが、「イニシエーション・ラブ」のような叙述トリックを期待して読むと、肩透かしを食らった気分になる。帯がなければ手に取ることはなかったかもしれないが、帯の煽り文と内容のミスマッチによって読後の高揚感が半減しているので、この帯を書いた人の業は深い。
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知り合いが持ちかけてきた身代わりのバイトは、ミステリーツアーのモニター参加だった。
高額の報酬に飛びついたおれは後悔する事になる。それは今思うと地獄行きだったのだ…。
猟奇的な事件に巻き込まれた「おれ」と、身内の葬式が相次いでいると思われる「ぼく」。
二人の少年が交互に独白し物語は進んでゆきます。この表題作が中編で、他に短編が二つ。
作品集だと思っていなかったので驚きましたが、三作ともわりと雰囲気は好きでしたね。
表題作は残酷な話だけど儚くて綺麗な印象。残虐行為の描写はないので読みやすい方かと。
短編「Aさん」は実にホラーらしい怖さ気持ち悪さのある作品。これはめっけもんでした。 -
どうなるんだろと、どんどん読み進めてしまった。
しかしなんか後味は微妙
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僕、君、おれのつながりは。
一度読んだ後、「?」となってもう一度読み返した。全部の人間関係をつかむのがなかなか難しかった。一気読み推奨。いい話、とは思わないけど、すごい話。 -
2度読み必至とあったのでミスリード系なのかと思ったら違った。意味不明なので2度読み必至なんだなと。
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前半の盛り上がりを最後まで引っ張って欲しかった。
あおりにあおられ過ぎてしまったような。先入観なく読めば、もっとおもしろく読めたかもしれないオビ買いは紙一重だな、と。
この表題作よりも、2番目の「Aさん」が良かった。怖い。。。 -
中編が1本と、短編が2本。
どれも少し寂しい余韻を残すような作品でした。
表題作は事件に巻き込まれる「俺」と、彼女と日常生活を送る「僕」二人の視点で交互に話が進む。
親友の性格をもう少し掘り下げてくれるとより面白かったかも。
タイトル通りの話です。 -
ぞわぞわしました。
終わりまで気味の悪さが立ち込めてました。
表題作、2作目は気味が悪い、怖い話でした。
夜には読みたくないような…(笑)
3作目は物悲しいお話でした。
怖いもの見たさか、気味悪いのが解消されたくてか
続きが気になってどんどん読み進みました。
謎(?)が解けてスッキリするか、と言われると微妙ですが
後味悪すぎる、ってこともない、のかな?
コワ面白かったです。