神隠しの森 とある男子高校生、夏の記憶 (集英社オレンジ文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 164
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086800860

作品紹介・あらすじ

荒霊村に棲む祟り神・赤姫。祭事のとき、外に出た子供は彼女に“引かれ"る──。村の高校生モトキは、転入生の法介や、村外へ進学した幼なじみと夏を過ごしていた。だが大祭の夜、法介の妹が“引かれ"…!?

感想・レビュー・書評

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  • 結構ホラーでした。でもこういう風習やお祭りがある舞台の田舎は凄い好きです。妖怪とか好きな人にもブッ刺さると思います。早めに買っておかないと絶版になるので決断は迅速に!

  • なかなかホラー。高校生たちが爽やかでよかった。モトキくんの将来はどうなるんだろう

  • ぎゃー。可愛い表紙とは裏腹に何気に怖かった!
    夏のむせるような暑い空気と、眩しい空の青と怪しくゆらめく祭りの提灯の情景が読んでいて、頭の中に浮かび上がり自分もその世界にふっと呼び込まれる気がした。
    ただ、残念なのはたまに語り手がわかりにくくなる時があり、急に現実に戻された。
    それでも、面白く星は五つ!

  • 祭りの日は怖いけれど、それ以外の時期は子供の守り神…という二面性を持つ神様のいる村。田舎の方とかに本当にありそうだなと思った。

  • 村で起こる神隠しとか変な風習とか。少年たちも個性的で、大人びたのも子供っぽいのも居て、なかなかに面白かった。それにしても変な村だなぁ。

  • 祟り神のいる村。その神様の夏祭りの夜には「引かれる」ので16歳以下の子供と何故か女性も外出禁止。祭事は男性だけで行う。特に4年に一度の大祭は「引き」が強くなるという。
    祭りの期間子供は念の為親戚宅へ身を寄せたり合宿に行ったりと村を出されるほど警戒している。
    だが引っ越してきたばかりの兄妹は村の夏を満喫している。
    16歳の兄はいいが、幼い妹は対象だろうに。てか絶対この妹引かれるだろう、と思ったら案の定だ。
    村人たちはこういう習わしがあることや注意事項を伝えている。だがそこまで真剣にアドバイスをしていないように思えない。まるで生贄にするかのようだ。積極的には言わないけれど、必要なことは言った。可哀そうだけれど仕方がないというように。

    こういう祟り神と守り神や河童などの不思議の世界と重なる話は好み。
    最後に取ってつけたような守り神パートがあったのが蛇足に感じる。
    というより、これは別の巻で展開して欲しかった。
    少年たちのキャラ設定も面白いし謎が微妙に残っているからシリーズ化して欲しいが、続編は出ないのかな。

  • 奇妙な祭りがある村に住む高校生と、転校してきた少年と
    幼馴染の3人と、夏休みをすごしていた。

    連続短編なのですが、話が進む毎に不思議がいっぱい。
    祭り自体もそうなのですが、もしやここ…な
    あやふやな感じが、想像力をかき立てられます。
    ジャーナリスト希望の転校生が危なさそう? と思ったら
    別の所が危ない状態。
    いやでもこれ、駐在さんもわけが分からなくて
    大変だったかと。

    当然…というか、祭りが一番のメイン。
    これが一番怖いというか、はらはらというか。
    どうする? という状態だったのに反比例してくれるのが
    最後の、変質者の話。
    祭りの期間だけ、の怖い状態から脱出している、のか
    彼の性格をきれいに語ってくれているのか。
    どちらにせよ、そうですね、視てるだけで
    終わらせてください、でしたけれど…w

  • あらすじのような展開に来るまでで話の三分の二を消費している。そのくせ、話とはそこまで関係がない。
    作者は伏線のつもりらしいが、全然機能していない。
    それなら、かくれんぼの部分を膨らませて話を続けてほしかった。
    結局ハッピーではないが、バッドでもないエンドということだろうか?よく分からない。
    村から出れないのは大人になっても変わらないということでいいのだろうか。
    それにしても村人がおかしいのと、今年村に来たばかりの人が多すぎる。
    読めば読むほど冷めていってしまった。

  • 2016/9

  • 夏には夏の本を読まにゃあ!
    ということで、神隠し要素アリのちょっぴりホラーな本書を

    その村に古くからある祭は
    夏のある3日間に行われる
    昼間はどこにでもあるような賑わいをみせる祭だが
    夜には一転
    "16歳以上の大人の男性"
    しか参加が認められない祭となるのだった

    女と、16歳未満の子どもが祭に参加してはいけない
    赤姫に「引かれ」てしまうから……





    ****少しネタバレあり****




    作品自体はほどよく楽しめた
    幼馴染の少年らと、死者が見える少年が引き寄せる怪異
    想像通り幼女が引かれ、
    これまた想像通り、霊感少年らも引かれる
    怪異から生き延びるために咄嗟に歴史を調べるというのがなんだか悠長だなぁと思ったり
    幼女の兄の言動がちょっと不自然だなぁと思う節もあったり
    怪異が具現化しすぎてるとあんまり怖くないなぁと思ったり
    と個人的に残念に思う部分もあったけれど
    キャラ作りや設定なんかは良かった
    呪いを解くための続刊なんかもあるのかも知れない

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著者プロフィール

オリジナル小説サイト「小部屋の小窓」で小説を掲載、『華鬼』で書籍デビュー。「海上のミスティア」シリーズ、「花宵の人形師」シリーズ、「恋するエクソシスト」シリーズ、「鍵屋甘味処改」シリーズなど著作多数。

「2020年 『山神よろず相談所』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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