そして、アリスはいなくなった (集英社オレンジ文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086801331

作品紹介・あらすじ

新聞部の響子は伝説のネットアイドル・アリスの未発表動画を偶然見つける。文化祭で発表すべく、その正体を調査する中、同級生の歩、みのり、梨緒、弾の複雑な関係と、アリスへの関わりに気づくが…?

感想・レビュー・書評

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  • 多くのライトノベルレーベルに言えることだが、誤字脱字や不正確な日本語の使い方が多く、作品どうこうの前に商品としてダメ。
    地の文が明らかな神視点なのに一人称視点の描写になったり、会話文が挿入されたりするのもおかしく、小説の書き方から勉強してほしい。

    物語に触れると、ネットアイドルのアリスが誰なのかというのは序盤で明らかになり、その後はどうしてアリスが活動休止に陥ったのかが主に描かれていく。
    しかし展開がずっと想像の範囲内で、あまり内容の濃い話ではなかった。
    しかも構成が群像劇になっていて、同じ時間の同じ出来事を登場人物4人それぞれの視点で何度も描写するので、薄い作品をさらに引き伸ばしていてもはや無味。
    人物それぞれの心情描写等はあるものの、各視点でまったく印象が変わるというような叙述トリック的発見があるわけでもない。
    終盤のアリスを引退に追い込んだ張本人とのシーンについては、あれだけ迷惑をかけられていながら赤の他人のためにそこまでするかと納得しがたかった。

    キャラクターも好きになれない。
    まず物語の始まりに新聞部の響子がネットアイドルの正体を暴くなんていうことを目的としている時点で嫌悪感を抱いてしまう。
    校内にアリスではないかと噂されて迷惑を被っている生徒がいることも知りながら、人の秘密を暴こうなんて。
    一番まともだったのが不良少年の弾で、他はみんな自分勝手で迷惑な人たちだ。

  • 最初はよくある青春モノかと思った。しかし、終盤になってそれらは覆された。青春モノかと思えば奥が深いいい話!

  • 人気ネットアイドル歌手だったアリスの未発表動画を学校のPC内に発見したことから始まる、アリスだった高二の四人らの事情。家庭の問題が顕著な女子二人や複雑な男子二人、引き籠もりの発見者の妹の秘密によるもの等個性がそれぞれに立って各自にしっかり浸透していて、束の間の青春が眩しくて儚くて逞しくて、良かった。

  • タイトルと表紙に惹かれて読みました。
    いなくなったっていうから
    なんだか怖い話を想像してたけど
    違った。
    高校生の青春でした。
    とかま、そんな簡単に表せる感じでもなかったですが。
    先が気になって気になってするすると
    読み進んだ。
    4人の関係がどうなっていくのかハラハラした。
    アリス、見てみたいなぁ(^^)

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