- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086801362
作品紹介・あらすじ
慧に告白後、関係がぎくしゃくしてしまっている鹿乃。そんな折、知人に若い男性を紹介される。佐伯稜一と名乗る彼は、実は蔵の着物の関係者で、大伯母の椿柄の振袖について訊きたいというが…?
感想・レビュー・書評
-
彗と鹿野の関係に一旦区切りがついて、それぞれが前に進もうとしたり、なかなか気持ちの整理がつかず足踏みしたり。
梅の花がたくさん出てきて、金地院や京都御所に行きたくなった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ヤキモキしながら見守っていた2人の恋がようやく終結。収録されている話も自然と彗と鹿乃の話に関係するものだった。
お互いを思うからこそのすれ違いと辛い恋。
ちゃんと2人が納得のいく答えが出てよかったなって思う -
あー、やれやれ、長い道のりだったなあ(しみじみ)。今回の謎は2人を後押しするようなラインナップだったので、読みながら「早く気づけ!自分にあてはめろ~!」と応援する形だった。そして2人の幸せの陰にある良鷹の複雑な心情にこれまた胸を締めつけられた。しかしみんな1人ではないのだ。自分を見てくれている人が必ずいるということに気づけたとき、自分は自分でいいんだと思えるだろう。
-
ふだんはぐうたらな良鷹が、かいがいしく鹿乃の世話を焼いていて、ほほえましい。
そして、その陰にあるへこみっぷりには、なぐさめたくなるものが。
慧が距離を置いている分、兄妹の仲の良さを感じられるエピソードが多く、ほっこり。
良鷹と真帆の関係性が、まさかの方向で意外。
今までの問題がもろもろ落ち着いて、シリーズ完結か、と思うまとまり方だけど、まだ続編があるよう。
シリーズ第6弾。 -
正確に書くと星3.4。
恋の結末みたいな感じだった。 -
シリーズ第6弾。
「椿心中」「月を隠して懐に」「暁の恋」「羊は二度駆ける」の
4作を収録。
今回も、着物に込められた想いを解きほぐしながら、
色んな分野の蘊蓄と合わせて、鹿乃と慧の恋の行方と
良鷹の微妙な兄心(^◇^;)とアンソニー!
アンソニーがいい人過ぎて驚いて、その後の急展開に驚愕。
あとは良鷹だなぁ~・・・あの寂しさは、真帆がそばにいれば
安心っていうのとはちょっと違う気もするんだが・・・ -
鹿乃と彗の気持ちが片方が近づいたと思ったら、もう一方が離れていって…
とずっとヤキモキさせられた。
和泉式部は情熱的な歌を読んでいたんだと発見した。 -
全巻一気読み。
そうだ、読書ってこんなふうに楽しんでたなぁ、って昔々の気持ちを思い出すような本だった。
ずっと本が好きで、図書館にない本を本屋さんで買うようになったあのころの気持ちを思い出せて、なんだか嬉しかった。