昭和ララバイ 昭和小説アンソロジー (集英社オレンジ文庫)

著者 : ゆきた志旗 ひずき優 一穂ミチ 相羽鈴 ホラグチ・カヨ

• 集英社 (2019年4月19日発売)

作品紹介・あらすじ

さよなら平成、今こそ昭和。新しい時代の始まりにおくる、昭和小説アンソロジー!

昭和十三年、戦争の足音が聞こえる中、貿易商の令嬢と異国の血を引く少女の間に芽生えた確かな絆(ひずき優「光子と蛍子」)。
戦時中、出征前夜に出される心づくしの料理を求め――それに込められた「思い」を求めるあやかし(一穂ミチ「ごしょうばん」)。
昭和四十四年、学生運動には興味がなく、カメラを買うため貧乏生活を送る大学生が経験したほろ苦い出会いと別れ(ゆきた志旗「35mm未満の革命」)。
昭和六十三年、大学進学のために田舎から上京した少女が戸惑いながらも過ごしたバブルな青春(相羽鈴「私はバブルに向いてない」)。

昭和という激動の時代に翻弄され、時に抗い、時に取り残されながらも、ひたむきに生きた人々を描く珠玉の四編。

感想・レビュー・書評

[しかわさんの感想 · 2021年5月4日]

2021/05/06-05/07

[ショコラさんの感想 · 2021年4月12日]

4つの物語すべて面白かった。昭和の時代を直接は知らないけど、激動の時代だったと改めて感じた。

[mousemickeyさんの感想 · 2019年10月7日]

昭和が主題のアンソロジーです。
ひづきさんや一穂さんのお話は戦前戦中戦後にかけてのお話で、時代は繰り返すというけれど、今と似通っているところがあり、なんだか落ち着かない気持ちと、再度繰り返してはいけないという気持ちになりました。
ゆきたさんの学生運動の話もなんだかいまの空虚さとにていて。
相羽さんの話はバブルの頃のお話で自分たちより少し前の時代はこういうこともあったのだなあと。

[あんコさんの感想 · 2019年4月30日]

あらすじ通りの内容。
昭和の時代のアンソロジー4話。

ひずき優さんの『光子と蛍子』には2人の友情にしんみりさせられ、
一穂ミチさんの『ごしょうばん』ではその生まれと本当の願いに((((；ﾟДﾟ))))ｶﾞｸｶﾞｸﾌﾞﾙﾌﾞﾙこれって念だけが残ってしまったのね。
ゆきた志旗さんの『35mm未満の革命』はひと夏の経験じゃないけど…これって成長したよねと。
相羽鈴さんの『私はバブルに向いてない』は… 私はバブルとは無縁の生活だったけどTVで見る限りこんな感じで誰もがテンション上げ上げだったと懐かしく思う。(笑)

著者プロフィール

ゆきた志旗（ゆきた しき）
埼玉に帰化した地方出身者。「Bの戦場」で2016年ノベル大賞を受賞し同作でデビュー、同作は代表作・人気シリーズ化した。