谷中びんづめカフェ竹善 猫とジャムとあなたの話 (集英社オレンジ文庫)
- 集英社 (2019年5月17日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086802536
作品紹介・あらすじ
コミュ障女子大生が「保存食専門カフェ」を営む英国人店主とその息子と織りなす、ほっこりおいしい人情ストーリー!
「猫の町」谷中に住む女子大生、紬。趣味は手芸、人間関係が苦手で大学ではぼっち気味。
ある日、故郷の母親から送られてくる大量の野菜に困り果て、こっそり捨てようとしたところ、謎の英国人男性にとがめられる。
彼はそのまま紬を自分のカフェに連れていき、あっという間に野菜を「びんづめ保存食」に生まれ変わらせた。
谷中で「びんづめカフェ」を営むセドリックは、血のつながらない息子の武流と二人暮らし。
なりゆきで、小学校不登校中の武流の家庭教師をすることになった紬は、さまざまな出来事に遭遇しながらも、
セドリックの作るびんづめたちに癒されながら少しづつ心を開いていく…。
感想・レビュー・書評
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好きな漫画家さん、勝田文さんのカバーイラストがかわいいこと、瓶詰めのピクルスなど好みなので、ずっと気になっていた作品。
コミュ障の女子大生の紬だけど、キャラクターが好き。人と接するの苦手で失敗しても、突き進む姿と情け深いところ、さっぱりしていて、いいな。
服作れるのもすごいよと思いながら読んでました。
セドリックが営むびんづめ竹善の食事がとてもおいしそう。
セドリックと武流の義理の親子と、セドリックの友人、虎太郎。紬。
扱われる話はシビアなものもあるけれど、作品の雰囲気なのか、あまり暗くならない。
どんな話が生まれていくのか続きが楽しみ。
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東京・谷中を舞台に、コミュ障の女子大学生が英国人店主の営むびんづめ専門カフェと関わることで変化・成長してゆく物語。
少し重い話もありますが、基本的に心温まる、良いお話ばかりです。
表紙もふんわりしたタッチが可愛い。
個人的には、私も趣味なのもあり瓶詰よりも主人公の手芸スキルの高さに目が行ってしまいます……。
冒頭に出てくる、某・野菜の名前の店は以前私も行ったことがあり、少しテンション上がりました。本当にあそこは布が安い。 -
瓶詰め に引かれて読んだ本
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「びんづめ」に惹かれて手に取った本。
心温まるストーリーでした。
瓶詰め、美味しそうだし! -
読了。イギリス人のセドリックが営む、びんづめカフェに集う人々の話。女子大生の紬、セドリックの友人虎太朗、セドリックの義理の息子、そして猫。
読み切り3話。大きな事件はないけれど、少し悲しく、でも温かい気持ちになる。
セドリックの作る玉ねぎのジャムや豚のリエットが食べたくなる。最後にレシピが載ってないだろうかと期待してしまった。
きっと谷中のどこかで彼らは楽しく暮らしているんだろうなと思える本。続きが想像できる話。 -
あらすじを読んで、気になっていた本。
舞台が谷中というのも素敵。
普段、読んでいる小説とはまた違っていて、こういう小説をたまに読むのもいいなぁと思いました。 -
コミュ障の女子大生が、近所のカフェと出会い(基本友達がいないので)インドアな生活から少し外へ出始める話。
わたしも距離感を掴めないことがあったので、やってしまった感を感じることがよくあり、すごく気持ちがわかります。
コーディアルとか買って色々割って飲んでみたいなと思うくらいには表現が美味しそうで。パンに塗ったりするものも気になります。どこで買えるのか、こういう店が現実に近くにあってほしいです。
話はまさかの小学生だったくだりが一番面白かったです。