- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086802581
作品紹介・あらすじ
思わぬ急病で教員採用試験を受けられなかった碧。就職活動をはじめて3カ月、縁あって私立女子高から内定をもらうことができた。
教師だった亡き母に、同じ道を歩むことを報告し、立派な教師になることを誓う。
その後、碧は「ゆきうさぎ」のアルバイトに復帰、恋人で店主・大樹との穏やかな日々が戻ってくる。
鎌倉への紅葉狩り、誕生日プレゼントの交換、ほんわかとした幸せに包まれていたある日――。
老舗旅館の女将で大樹の祖母・葉月が訪ねてくる。ふたりが交際していることを知った葉月は、碧の出勤日にあわせて来店。
「翡翠ナス」をリクエストするけれど、厳格なたたずまいの葉月に碧はすっかり萎縮してしまい……!?
小料理屋舞台のハートウォーミングストーリー、第8巻!
感想・レビュー・書評
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シリーズ第八弾。
小料理屋〈ゆきうさぎ〉を舞台に描かれるほっこりストーリー、連作四話+序章&終章が収録されております。
※今回の巻末レシピは、第一話(表題作)「白雪姫の焼きりんご」で、“ミスター当て馬”(毎回このキャッチコピーで申し訳ない・・( ̄▽ ̄;))・都築さんの双子の姉(!)の椿さんが作った“焼きりんごのハッセルバック風”が載っております♪
そうなんです!あの都築さんに双子のお姉さんがいたなんて、驚きでしたね。
このくだりでは、都築さんの複雑な家庭事情と彼がりんごが嫌いな理由が明かされるのですが、今回椿さんときちんと話せたことと、彼女が作った前述の“焼きりんご”(とはいえ、レシピは大樹によるものですが)のお陰で、りんごへのトラウマが克服できそうで良かったです。
一方、前巻で就活に苦戦していた碧(タマ)も、めでたく私立高校から内定をもらうことができて、ほっと一息・・と、思いきや、零一さんの“ポロリ”によって、大樹の身内に大樹と碧の仲が知られてしまったことから、なんと大樹の父方の祖母・葉月さんが〈ゆきうさぎ〉に来襲!
厳格な葉月さんによる“大樹の相手としてふさわしいかチェック”に萎縮してしまう碧ですが、持ち前の真面目さと素直さでなんとか乗り切った模様で、葉月さんに“近いうちに(行儀作法の)勉強にいらっしゃい”と言われていましたが、一応気に入られたっぽいですよね。
てか、大樹も碧に関しては“嫌われる要素がない”と言っていたように、私からも“こんなに好感の持てる娘さんはなかなかいませんよー!”と声を大にして言いたくなりました。
と、色々ありつつも順調に交際を続けている大樹と碧ですが、実はミケさんと蓮くんも付き合っていたことが発覚・・・ま、薄々気づいていましたけどね~。
この二人の馴れ初めも、是非本人達の口から聞きたいところですな。
そんな訳で、今回は微笑ましいエピソードが多めで、ほっこりさせて頂きました。
あ、勿論お料理も相変わらず美味しそうで、個人的には第四話「魔法使いのガレット」に出てきた、蕎麦粉に具財を包む“ガレット”(特に“キーマカレーのガレット”)は食べてみたくなりました~。
ところで、別シリーズ『ホテルクラシカル猫番館』のキャラクターがチラっと登場しておりましたが、『猫番館』でも『ゆきうさぎ』のキャラが何度か登場しているんですよね・・相互リンクがお好きなのかな~・・まぁニヤつけるのでええですけどw詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
少しずつカップルらしく、実家のお祖母さんも出てきて、店の外でのお話が増えてきた。
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・碧がついに内定をもらう
・都築の双子の姉登場
・大樹の母、彼女の存在を知る
・大樹の祖母、現る
・大樹と碧のクリスマス
重苦しい空気だった就活時期の話もついに終了。
と思ったら、厳しい大樹の祖母登場でちょっとハラハラ。
都築のりんご嫌いの理由や家庭事情も明らかになり、
登場人物の人間性がさらに厚みを増す。
大樹と零一の関係も良好で、対立していたのが嘘みたいだ。
このまままる〜く収まってくれるとよいのだが…。 -
近所にあったら、絶対に常連になる!
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「今後は酒量に気をつけて、楽しく飲むことを誓います」
いいねえ笑
一滴も飲みません、よりすがすがしくていい笑
大樹とタマ、だいぶ打ち解けた感じねぇ
ミケさんと連の馴れ初めも聞きたいな -
就活に苦戦する碧にも、ようやく明るい光が射して。
一悶着あった叔父を料理人として雇った大樹の「ゆきうさぎ」も順調で一安心。
お互いの誕生日とクリスマスを迎えて、初々しい恋人同士の二人の姿が微笑ましいです。 -
"お祖母さん"はいい人だと思う
読みやすく、2時間ぐらいで読み終わった -
7.8と一気読み。短いスパンで視点が変わるのですが日常の小さな話なので違和感も無く、ほのぼのとした皆の動向を楽しめます。
碧が就活してたりと色々大変なんですが、根底に前向きな大らかさみたいなものがあってゆったりとしているので、優しい雰囲気が常に漂っていて読みやすい。