忘れじのK はじまりの生誕節 (集英社オレンジ文庫)

  • 集英社
4.11
  • (6)
  • (9)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 125
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086804233

作品紹介・あらすじ

ダンピールとは、人間から吸血鬼へと変わる過渡期にある生物のこと。
空を飛び、怪力を発揮し、人々の心の闇から生まれる不定形の黒いもや『テネブレ』を食べ、命を繋ぐ。そして果てしなく長い命を持つ、人の形をした人ではない生き物だ。
アメリカの医学部を中退したガブリエーレは、故郷フィレンツェで知り合ったダンピール「K」と共に過ごすため、見届け人であるニポーテとなる決心をした。
だがそれは無条件にとはいかず、適性を審査するためにバチカンからひとりの神父が派遣されてきた。
バシリスと名乗ったその神父は陽気な太鼓腹の中年男だったが、折しもフィレンツェでは、強烈な突風が何度も発生しており、Kたちはそれにテネブレの気配を感じていたのだが……?

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • イタリアフィレンツェが舞台の吸血鬼もの。
    この人は日本人男性と外国人男性のバディものが好きなのかなぁ。
    アルファベットの「K」をイタリア語で「カッパ」っと読むので日本人(日系人)の偽名や呼称をそうするのは悪くないアイディアだけれど。
    何故にひらがなで「かっぱ」なのか。
    続くのだろうけれど面白くなるのかどうか微妙。
    外国が好きなのはよく分かった。

  • フィレンツェを舞台に、何百年も生きているダンピールとその見届け人であるニポーテ志願の青年との交友と旅立ち。ガブリエルが遠回りながらも本当の意味で「救う」道を選ぶ結末が意外だったが、潔くここで話が終わるのが良いのかも。

  • かっぱとガビーに新しい仲間が増えて、にぎやかなお話!
    バシリスは本当にいいキャラ〜!
    楽しいおじさんのバシリスも、色々考えているバシリスも好き。

    うりぼうもかわいい…!きっとフィレンツェのアイドルになる…
    テネブレから出来てるから年取らないのかな?
    もしそうならかっぱのそばにいてあげて欲しいな

    ガビーの意志がどんな風に繋がるのか次巻も楽しみ!

  • 大変な事件の終わった後の話なんだよね。と思いながら読み終わったら、これって2巻目だった・・・(笑)。
    1巻目買って読みます。
    大失敗!!?

  • 前作がヴァンピールって何?
    フィレンツェを舞台に何が起きてるの?
    と言う状況説明だったのに対して、今度はヴァンピールとタッグを組む二ポーテになる為にはとか、かっぱとガブリエーレの仲の問題とかが中心だった。
    これでとりあえず地盤が固まった感があるから、次の巻から話しがどう動いていくのかが楽しみ!
    それにしてもヴァンピールって切ない生き物だなと思った。
    記憶がどんどん消えていく中で、死ねず1人だけ取り残されていく…
    最後のパウロとかっぱの思い出は読んでて泣きそうになってしまった。

  • 1冊完結かなーと思っていたKの2冊目!
    1冊目ではまだまだ、お互いに居心地が悪そうでぎこちなさもあったけれど、宝石商とのコラボ作品1作目では、すっかり打ち解けていて、今作ではすっかりバディになっていた。

    みほとせを生きるKの「寂しがりやなんだ」というセリフが胸に迫る。
    そして、このラスト、、、
    ちょっと待ってー!!これ続くの!?どうなんでしょうか!?

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

9月24日生まれ。神奈川県出身。『時泥棒と椿姫の夢』で2014年度ロマン賞を受賞。受賞作を改題・加筆改稿した『螺旋時空のラビリンス』で文庫デビュー。

辻村七子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×