- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087200928
作品紹介・あらすじ
20世紀の初頭、世界人口は約16億人だった。21世紀はじめの現在、世界人口は61億人に達している。百年間で四倍近く、45億人も増えたのだ。さらに21世紀半ばには約93億人に達すると推計されている。この人口を支えているのが農業であるのは言を待つまでもない。ところが、二酸化炭素の増加による地球温暖化や、オゾンホール増大による有害紫外線の増加によって、農業の未来も決して安泰ではない。しかも、化学肥料の多投によって土壌は疲弊し、農薬が地下水を汚染するなど、農業そのものが環境へ悪影響を与えていることすらある。地球環境を保全しながら、「持続可能な農業」をどうしたら実現できるのか、その可能性をさぐる。
感想・レビュー・書評
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[ 内容 ]
20世紀の初頭、世界人口は約16億人だった。
21世紀はじめの現在、世界人口は61億人に達している。
百年間で四倍近く、45億人も増えたのだ。
さらに21世紀半ばには約93億人に達すると推計されている。
この人口を支えているのが農業であるのは言を待つまでもない。
ところが、二酸化炭素の増加による地球温暖化や、オゾンホール増大による有害紫外線の増加によって、農業の未来も決して安泰ではない。
しかも、化学肥料の多投によって土壌は疲弊し、農薬が地下水を汚染するなど、農業そのものが環境へ悪影響を与えていることすらある。
地球環境を保全しながら、「持続可能な農業」をどうしたら実現できるのか、その可能性をさぐる。
[ 目次 ]
序章 地球の温暖化、そして60億人の時代へ
第1章 環境と農業
第2章 農業は環境の守り手か、破壊者か
第3章 地球温暖化への備えを森林で
第4章 生物圏の危機
第5章 日本農業―その現実と課題
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
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農業をとりまく環境、土木、農村、政策的な話題が多く論じられている本。例も地名や数値が具体的でよい。
が、意見はほぼすべて環境保護バンザイ的(それで間違ってはないと思うが)で、偏りを感じる。また、小説的な言い回しが多く読み辛い。
本書にもあるように、農政は構造改革の大潮流に巻き込まれつつある時代である。したがって、数値データや政策は本書を鵜呑みにするのではなく、各自が調べるべきと思う。 -
日本の食糧自給率が低いと言われているが、その実際のところが少しは理解できたと思う。
特に日本が深刻に考えなければならないのは、「穀物」の自給率の低さであるらしい。
穀物の需要が高まる理由、また、自国で供給できない理由が挙げられていた。
また、「諫早湾干拓事業」や、「まほろばの里」(山形県高畠町)の星寛治さんについての記述もあった。
農業を手放しに賞賛するのではなく、放棄された農地の再編などの必要性を主張していて、農業=良い、という観念から解放された。 -
農業、環境、経済、地域、生態系・・・問題は複雑に絡まってるけれど、うまくバランスが取れるといいのにね。なんでうまくいかないのかね。