陰陽師 ―安倍晴明の末裔たち (集英社新書)

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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087201734

感想・レビュー・書評

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  • ブームとなった安倍晴明を代表とする平安時代の陰陽道ではなく、その系譜を現代に引きついた民間の陰陽師に関して、著者自身が聴き取り調査をおこなった流ポタージュです。取り上げられているのは、岡山の上原大夫と「金神」、高知の芦田主馬太夫、そして同じ高知のいざなぎ流の末裔とされる人びとの中に今も受け継がれている、もう一つの「陰陽道」です。

    興味をかき立てられる内容であることは事実なのですが、近代以降の民間信仰をメイン・テーマとするのであれば、もう少し広い意味での政治的な脈絡についても踏み込んで考察を展開してほしかったという気がします。もっとも、そうした議論はアカデミズムにおける民俗学者に期待するべきで、偉大なるディレッタントともいうべき著者にそうした役割を求めるのはお門違いなのかもしれませんが。

  • 2回目読了。やっとなんとなく理解できたような…。

  • 70%ほどで挫折・・・

著者プロフィール

作家・翻訳家・博物学者。京都国際マンガミュージアム館長。
平井呈一に師事、平井から紹介された紀田順一郎とともに、怪奇幻想文学の日本での翻訳紹介に尽力。のち活動の幅を広げ、博物学をはじめとして多ジャンルにわたって活躍。
主な著書に『妖怪少年の日々』、『帝都物語』シリーズ(ともにKADOKAWA)、『世界大博物図鑑』(平凡社)、『サイエンス異人伝』(講談社)、『江戸の幽明』(朝日新書)など。『怪奇文学大山脈』Ⅰ~Ⅲ(東京創元社)を編纂。

「2021年 『平井呈一 生涯とその作品』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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