悲しみの子どもたち ―罪と病を背負って (集英社新書)

著者 :
  • 集英社
3.58
  • (15)
  • (21)
  • (30)
  • (8)
  • (0)
本棚登録 : 242
感想 : 19
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087202915

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • この本は実際に心理学本です。筆者は医療少年院で精神科医として犯罪少年と向かい合う、彼らはなぜ好きで人殺しをしたり、麻薬を使用したり、ひきこっもたり する人がいるか?社会や家庭環境と密接な関係がある。私たちは彼らにたっぷり愛するを与えて、信頼感されて、何だこいつらは、好き勝手やってと。全ての現象には必ず原因があるという事実。この本で学んだ。

  • 子どもにとって親というのがどれほど重要な存在なのか、改めて考えさせられる。親である前に一個人であることを求めてしまう男女には社会性のしっかりと備わった子どもを育てるのは至難の業。親の在り方が曖昧になりつつある現代、親の資格、あるいは大人の資格というものを再認識すべきだと思う。

  • 医療少年院に入る少年の姿が映し出されています。
    少年たちは罪を犯したものの、世論が考えているような「絶対悪」の存在ではないのではないかと考えさせられます。
    厳罰のみを語り、少年法を変化させようとする世論に警鐘をならす一冊だと思います。
    多角的視野を身につけたい方は是非

  •  某所で評判がよかったので、気になってるんですが。

    ***

     そして購入。読み口はあたりやすく、内容は深くという良い一品でした。

     学術的に成りすぎず、しかし冷静さを失わない視点とやるせなさが同居していて考えさせられます。

  • 此れは読みやすかった。
    犯罪心理学好きな方、児童心理学好きな方はさくさく読めるかと。

  • 著者は精神科医として医療少年院に勤務している。本書は、そうした子どもたちの姿を伝えながら、今の子どもたちに何が必要なのかを考えさせてくれる力作。

  • 医療少年院で働く精神科医の著書。
    「こんな子いる!」と思えるような例が豊富で読みやすい。

全19件中 11 - 19件を表示

著者プロフィール

岡田尊司(おかだ・たかし)
1960年香川県生まれ。精神科医、作家。東京大学文学部哲学科中退。京都大学医学部卒業。同大学院医学研究科修了。医学博士。京都医療少年院勤務などを経て、2013年より岡田クリニック(大阪府枚方市)院長。日本心理教育センター顧問。パーソナリティ障害、発達障害、愛着障害を専門とし、治療とケアの最前線で現代人の心の問題に向き合う。著書『悲しみの子どもたち』(集英社新書)、『愛着障害』『愛着障害の克服』(いずれも光文社新書)、『愛着アプローチ』(角川選書)、『母という病』(ポプラ新書)、『母親を失うということ』(光文社)など多数。

「2022年 『病める母親とその子どもたち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

岡田尊司の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×