永井荷風という生き方 (集英社新書)

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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087203646

感想・レビュー・書評

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  • 評伝という感じではないが、新書レベルで概観するにはいい。「生き方」の一部のみ(側面・時点両方)を切り取っているだけなので、その点のミスリーディングなタイトルの付け方は嫌い。正確には「永井荷風という老い方」

  • 永井荷風の『断腸亭日乗』のなかから、とくに著者の興味をひいた文章を紹介することで、「永井荷風という生き方」を描き出している本です。

    往年の文士たちについて論じるにあたって、彼らの女性関係をどのようなスタンスであつかうのかということは、現代の著述家たちはそれなりに気をつかうことになるのでしょうが、本書では著者が荷風の生きざまに憧れていることがストレートに語られています。個人的には、そのぶんかえってすなおに楽しみながら読むことができたように思います。

  • あまり他人の生き方に憧れたりはしない方だけど、永井荷風は別。こんな風に生きてみたい。
    しかしこの著者の文章が鼻について、「荷風はそんな風にまとめてほしくはないだろうよ」と思ってしまった。断腸亭日常の紹介に徹して欲しかったのに、いらん人生観や現代との無理やりな共通点探しが邪魔くさい。

  • 購入から8ヶ月目にしてようやく読破。馴染みのない文体に向き合うのは、正直なところ労力を要した。荷風は、気ままでもあり、一方でこだわりを超(?)徹底するという、イイ意味で「奇人」な生き方を貫いているな、と思った。

著者プロフィール

一九七四年生。一九九四年法政大学入学後、一九九七年「法政の貧乏くささを守る会」結成。学食闘争やくさや闘争などを展開したのち「全日本貧乏学生総連合(全貧連)」を結成。二〇〇一年「貧乏人大反乱集団」結成。二〇〇五年高円寺にリサイクル店「素人の乱」をオープン。六本木ヒルズでの「クリスマス粉砕集会」、放置自転車撤去に反対する「俺のチャリを返せデモ」、中古家電売買規制に反対する「PSE法反対デモ」、土地所有に反対する「家賃をタダにしろデモ」、二〇〇七年杉並区議選立候補など、既成の運動概念にとらわれない自由で創造的な行動が注目を集めている。

主著:『貧乏人の逆襲!—タダで生きる方法』(筑摩書房、二〇〇八年)、『貧乏人大反乱』(アスペクト、二〇〇八年)、『素人の乱』(共編、河出書房新社、二〇〇八年)、『さよなら下流社会』(共著、ポプラ社、二〇〇八年)

「2010年 『グローバル化に対抗する運動ともうひとつの世界の可能性』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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