- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087205978
作品紹介・あらすじ
画家・藤田嗣治が八十年を超える生涯のなかで、母国日本や第二の祖国となったフランスなどで関わった「本のしごと」-書籍や雑誌を対象とした表紙絵や挿絵-から約九十冊を、新たに公開された彼の旧蔵書を核として、国内の公共図書館、美術館や個人のコレクションを交えて紹介。パリ時代のオリジナル版画入り豪華本から、日本でのモダンな女性誌や戦時下の出版まで、そして愛妻のために見返しに少女像を描いた一冊など、貴重な図版を二〇〇点以上収録。
感想・レビュー・書評
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著者長年の(たぶん)取材・研究と深い洞察によって綿密かつ丁寧に書かれている。「本のしごと」というある意味限定的なテーマでありながら、しかしフジタ芸術の全部をその行間や余白に感じさせあるいは読ませる良質な本。
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藤田の仕事がまとめられている。
美術館で見た時の記憶と補完し、より理解する事ができた。 -
美術
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藤田嗣治の生涯と装丁にまつわる話
知識がないわたしには難しかった
ただやはり藤田嗣治の生涯は興味深いし、あの絵は大好きである -
[ 内容 ]
画家・藤田嗣治が八十年を超える生涯のなかで、母国日本や第二の祖国となったフランスなどで関わった「本のしごと」―書籍や雑誌を対象とした表紙絵や挿絵―から約九十冊を、新たに公開された彼の旧蔵書を核として、国内の公共図書館、美術館や個人のコレクションを交えて紹介。
パリ時代のオリジナル版画入り豪華本から、日本でのモダンな女性誌や戦時下の出版まで、そして愛妻のために見返しに少女像を描いた一冊など、貴重な図版を二〇〇点以上収録。
[ 目次 ]
序曲―藤田の装幀観と、ある奇書
第1幕 美しい本―愛書都市パリ、挿絵本との出会い
第2幕 記憶のなかの日本―一九二〇年代パリの寵児
幕間 洋行のエクゾティスム―一九三〇年代初頭の中南米の記憶
第3幕 記憶のなかのフランス―一九三〇年代日本のニーズ
第4幕 洋行文士と藤田―戦時下の日本での協働、そして
終曲―本という小さな展示空間で
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ] -
長い画家人生を通して関わり続けたもうひとつのフジタの顔、
装丁や挿絵など本にかかわる仕事を展観できるハンディな本です。
この研究をもとに「藤田嗣治と愛書都市パリ」という展覧会も開催されました。貴重な本の挿絵や書影などカラー図版も多数収録。
動乱の時期にかつて手放した自分の装丁の本たちを、晩年の藤田が買い戻していくエピソードに彼の本への愛着とノスタルジアを感じます。 -
藤田嗣治の本の装丁が数多く載っている。
美しい女性の眠る顔の装丁が本当に素敵...
それから いくつか 読みたい本もあった。
装丁から本を探す...のも良いかなぁ〜と思う。
古本屋さんへ行かなくちゃ
図書館、book off アマゾン探しても見つからない... -
藤田嗣治に詳しい訳でも好きな訳でもなく何となく読みはじめてしまったので時間がかかってしまった。もっと勉強してから読むべきだったと実感している。