中央銀行は持ちこたえられるか ――忍び寄る「経済敗戦」の足音 (集英社新書)
- 集英社 (2016年11月17日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087208580
作品紹介・あらすじ
1000兆円を超え、増え続ける巨額債務を抱えながら、デフレ脱却を至上命題に異次元緩和を続ける政府・日銀。成果は一向に上がらず、もはや「出口」の見えない政策運営の先に待つ悲劇的シナリオとは!?
感想・レビュー・書評
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https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/685700 -
中央銀行が出口もはっきりさせないで金融緩和に突き進んでいったのがよく分かる。目先だけよければいい、根本的な解決は後回し。原発政策と同じ構造だ。ちゃんと中長期の展望を持たないととんでもない事態が起こりそう。とんでもない事態が起こるまで見ないふり、リスクに備えて動かない。まさに福島の原発事故と同じ。
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良いことが書いてあるとは思うのだが、前提条件がわかっている人向けなのか、いきなりセンセーショナルなことを書き連ねてあるので、ほんまかいな。それはどう繋がるの?という素人の疑問が積み重なって、ちょっと私のレベルだと訴求してこなかった。
同じ方向だけの本を読んでいても偏るばかりなので、もうちょっと違うアプローチで似たような主張の本を探したい。 -
『アベノミクスによろしく』より、詳細な異次元の量的緩和政策への懸念と批判。著者のことは、しばらく前にマル激に出演したのを見て知った。抑制が効いた筆致と、著者の職業倫理に共感を持った。
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日銀の財政ファイナンスを問題視する経済の本。太平洋戦争直後の銀行封鎖・新円切り替えと財産税について細かく書いてあって役に立つ。本当に90%とか取られたんだ…。今まで河村小百合と白井さゆりをごっちゃにしていたけど、別人だった。主張が似ているので混乱してしまった。
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日本銀行の金融政策について書かれた本。
我が国の量的質的金融緩和が、実質的な財政ファイナンスにあたると指摘して、財政法に反し、財政規律を歪めていると指摘しています。
量的質的金融緩和が、結局日本銀行のバランスシートを膨張させ、出口戦略を困難にさせていること。また、出口戦略について日本銀行が正しく説明していないことも批判しています。
確かに、このまま日本銀行が国債を買い続けたら、金利上昇時に日本銀行は債務超過に陥るでしょう。その際、政府はどうするつもりなのでしょうか。
それにしても、コラムに付いていた、財務大臣と日銀総裁の国会答弁は酷いですね。未来に対して責任感ほないのでしょうか。
どちらにしてと、インフレは避けられなさそうです。