- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087211184
作品紹介・あらすじ
ベストセラー作家にして敏腕放送作家。
そして「保守」論客。
作品が、発言が、そしてその存在が、これ程までメディアを賑わせた人物がかつて存在しただろうか。
「憂国の士」と担ぎ上げる者、排外主義者として蛇蝎の如く嫌う者、そして「何となく」その存在に触れた大多数の人々……。
百田尚樹とは、何者か。
著作が「批評」される機会は思いのほか稀であった。
気鋭の批評家、文芸評論家が全作品を徹底的に論じる。
◆目次◆
序章 なぜ百田尚樹を読もうとするのか
第一章 揺籃 『永遠の0』〜『プリズム』
第二章 転回 『海賊と呼ばれた男』〜『殉愛』
第三章 爛熟 『カエルの楽園』〜『夏の騎士』
第四章 自壊 エッセイ・対談
終わりに
あとがき 杉田俊介
◆著者略歴◆
杉田俊介(すぎた しゅんすけ)
1975年生まれ。批評家。すばるクリティーク賞選考委員。
著書に『非モテの品格』(集英社新書)、『無能力批評』(大月書店)、『宮崎駿論』(NHK出版)、『長渕剛論』(毎日新聞出版)、『戦争と虚構』(作品社)など。
藤田直哉(ふじた なおや)
1983年生まれ。文芸評論家。
著書に『新世紀ゾンビ論』(筑摩書房)など。朝日新聞で「ネット方面見聞録」連載中。文化と、科学と、インターネットと、政治とをクロスさせた論評が持ち味。
感想・レビュー・書評
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百田尚樹が嫌いだったから、保守(あるいはネトウヨ)的なオジサンというイメージの百田尚樹から、百田の言説は置いておいて、もう少し複雑な人間、男性として読み直せる機会になった。
百田尚樹が好きな人にとっては、作品を、特に保守言論を積極的に行うようになって以降のもの(カエルの楽園など)を特に酷評しているから、読んでてムカムカするのではないかなと思った。
また後書きにも書かれているが、完全に批判本であるにも関わらず、百田尚樹本人も一応この本を読んでいて、杉田俊介を酷評をする程度で終わっていたのにいたのは驚いた。
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作家、百田尚樹の著書を読んで、思想なども含めて、論評・批判をしています。
読み終えて、「で、それで?」と思ってしまった。
図らずも、自分が小説の論評が好きではないことに気がつけた点で星を二つにした。 -
あとがきで全作品に真剣に取り組んだと有りますが、所詮は百田氏の日頃の言動から批判的に読んで専門用語をちりばめてそれらしくまとめた本です。ブックカタログとしても役立ちません。
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永遠の0と海賊と呼ばれた男は、劇場版を観たが、小説は、夢を売る男しか読んでいない。まあ、これからも読まないかな。