大統領の条件 アメリカの見えない人種ルールとオバマの前半生 (集英社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (456ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087442489

作品紹介・あらすじ

オバマ元大統領の「原点」を秘めた知られざる前半生に、追加章として米国大統領の系譜をめぐる骨太の論考が加わった渾身の作。決定版!

感想・レビュー・書評

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  • とても面白い。確かに日本人だからというか、アメリカ政治の枠組みから外れた場所にいる人でなければ書けなかった本で、それがたまたま日本人だったということか。
    オバマの自伝などは読んでいたけれど、この本でより理解が深まる。

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50257674

  • 著者はアメリカ留学時代にシカゴ選出民主党下院議員事務所でスタッフとして働いていた。
    それもあるであろう、この本本体は大統領就任直後のオバマを一貫してポジティブに捉えている。本体と文庫版まえがきと増補章に垣間見得る一種の失望との比較も興味深い。

    当時オバマに共感したアメリカ人、そしてオバマは、オバマを選んだアメリカ人はアメリカを世界を変えて行くのではないかと期待したアメリカ人以外の人々は期待が大きかった分だけ失望も感じたであろう。
    オバマ自身はどう考えているのだろう。忸怩たる思いでいるのか、はたまた世の中はそうドラマチックに変わるもんじゃないよ、と達観しているのか。

    文学者・哲学者が大統領を務めた時は過ぎ去り、ビジネスマンが大統領を務めた時も終わった。コロナ禍とそこからの回復が至上命題の今、政治家を大統領にしたアメリカはベターな選択をしたとは思う。次はどうなるか。

    オバマの前半生を縦軸とすると、それぞれの章での主なトピックが横軸。この横軸が縦軸より面白いかも。
    インドネシア、ハワイ、文学、オーガナイザー(組織をつくりあげる)、教育者、政党。それぞれがアメリカ(とインドネシア)の一段面を描き出していて、読ませる。

    紀伊国屋書店天王寺ミオ店にて購入。

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著者プロフィール

広告業やアグリテックの分野で活動する機械学習エンジニア。2017年10月に株式会社iMindを設立。PythonよりもJuliaの方が好きですがあまり使う機会に恵まれません。

「2020年 『数式をプログラムするってつまりこういうこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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