マスカレード・ホテル (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 26840
感想 : 1652
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  • Amazon.co.jp ・本 (520ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087452068

感想・レビュー・書評

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  • ホテルマンと刑事、それほど相性いいか?

    事件の内容の割に物語が長い。そのうち事件の事自体がどうでもよくなってきて、ホテルマンがクレーマーに対してどう対応するのかが気になってくる。

    ☆2.4

  • 実は東野圭吾作品は今まで読まず嫌いをしていて、どうやら母も同じだった。話の流れで一度読んでおくか、ということになり、同じ本を読んでから感想を言い合った。母はどうやら気に入ったようで、他も読むと言っていた。

    私は…ちょっと展開が読めてしまったのがなぁ〜と思ったけど。ただ、最近母とあまり会話をしていなかったのと、本のことで会話する人が周りにいないということもあり、その点はとても良かったな。
    今度、母とおすすめの本の交換でもしてみようかな。

  • 木村拓哉、長澤まさみ出演の映画の原作。東野圭吾作品のため、安心して読める。最近はわかってきて、話の登場人物が後々関係してくるであろうなと思いながら、読み進むが、ここで犯人と通じていたのかと感心する。ホテルマンはお客様と無駄な駆引きをしない。違うと思いながらも、それが仕事と受け入れる新田役のキムタク、正にこの人しかいない当たり役。映画観てみたい。
    今更ながら、仕事とは利益優先ではなく社会的責任を意識すること、を諭す本が多くなったなと思う。
    その場その場の判断が生きてきた証のようで、どっちを選ぶか即座に決めなくてはいけない、その判断が間違えると犯罪者側に回る。

  • 面白かったけれど、心理描写が少ないせいかあまりサクサクと読み進められず。
    気になるのでマスカレード・イブは読みますが、その他の東野圭吾作品は読まないかもしれません。

  •  東野圭吾の長編小説。都内で起きた連続殺人事件の手がかりを得る為、刑事の新田がホテルマンに変装し、潜入捜査をする。そして新田の教育係として配置されるのが女性フロンクロークの山岸。新田としては事件の捜査が主の為、ある程度偽ってホテルマンを演じようとするが、一方の山岸はホテルでの対応が主である為、いくら潜入捜査であろうとも一流ホテルの従業員として新田に行動を求め、葛藤していく。
     思えば刑事とホテルマンは全く違った人種であり、犯人を捕まえる為ならば他人の影響は顧みない人種と、宿泊するお客様第一であり、どのような要望にも可能な限り答えていく人種では噛み合う筈がない。
     作中では様々な宿泊客がおり、接客業に明るい僕としてはゲンナリしてしまうが(読書中まで誰かとのコミュニケーションに悩まされるなんて!!)山岸のホテルマンの鏡のような情熱と、それに呼応した新田の成長もあり、何とか真相に近づいていく。
     正直、新田、山岸共に魅力的ではあるが、どちらも情熱に溢れており、現実世界でもそうであるが、正しい事をぐうの音もでないほど突きつけられるほど、辛い事はない。僕的にはどちらかがもっと明るいキャラクターであった方が読みやすいし、感情移入出来るのだが、それもできず、宿泊客も嫌な奴が多く、犯人の動機についても逆恨み的な内容で全般的に作品通してジメジメ湿った感じの世界だった。最後、そんなジメジメした中で新田と山岸が爽やかに乾杯しても、今更払拭する事は不可能だった。残念ながら自分には合わない作品だった。

  • 春からホテルで働くので、いろいろと参考になった。そしてストーリー展開としても非常におもしろかった!スラスラと読めた。最後の新田が山岸尚美を助けにくるシーンはカッコよかった。映画を先に見ていたので、長澤まさみと木村拓哉で脳内再生されて楽しかった!

  • 面白くなかった

  • 楽しく読めました。


  • 主人公の職業に対して憧れの感情が生まれるような小説は、よい小説である。残念ながら本作ではそのような気持ちにならなかった。単にホテルマンに関心がないだけかもしれないが。
    ホテルが舞台ならば、石ノ森章太郎のほうがずっとスリルがある。

著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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