- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087452587
感想・レビュー・書評
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今、しなければならないことが、自分にもあるはずだ。秀司に、伝えなければならないことが。
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シリーズ第3段。秀司の時計店で、骨董店の娘が働き始め、秀司との関係に少しだけ不安を感じる明里。
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ライバルである郁実、嫌な奴だなぁと思ったけど何故そうなったかが丁寧に描かれててただの嫌な奴止まりじゃない所が素敵な作品だなと思った。シリーズの中でかなり深く"家族"について書かれてて読み応えがあった。
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優しい気持ちになれます。
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シリーズ3作目。
1〜2作目も、読み終わった時に優しい気持ちになれました。今回は前作より切ない気持ちが強かったと思います。
ちょっとした誤解や、遠慮や、躊躇いによってすれ違ってしまった過去。過去は変えられないけど、自分の気持ち次第で未来は変えられる。過去の苦しみや後悔を乗り越えた人や、大切に抱えて生きることを決めた人たちに、切ないけれど、やっぱり優しい気持ちになりました。 -
どうしてこうも、不器用な人ばっかり登場する本なんやろうこれは…!
もどかしくてたまらんけど、そこが、めっちゃ、ええねん。
ああ、生き急いだらアカンな…、と、思ってしまう。
合理性とそのときのことばっかり考えてると、うっかり大事なものを見落としてしまいそう。ほんで、見落としたものを後悔しても過ぎてしまったことはどうしようもなくて、でも、気持ちの上でどうにもならへんから「思い出の時」を、修理してもらいたくて、飯田時計店にやってくるのかなあ…。
…と、そういうノスタルジックなことはもちろん、秀司くんさいこうやね…。こんな彼氏が欲しいですね…(ズバンと言ったよ)。
こんな、優しくて、温かい人なんてほんまにいてるんかしら…(笑)。
気にかかることがあって前に進めないときに、無理強いするんじゃなくて(気持ちの上で)、あくまで相手の立場と気持ちを尊重して話を聞いてくれるなんて、最高ですやん…。
前作を読んだときはやや走り気味で読んだので、今回はじっくりじんわり落ち着いて読んだのだけど、読了後感想を書くまでものすごい日が開いてしまった…。(;^ω^)
親として、子に対してこれでいいのかと思わせられることもあれば、子として、うちの両親はこんなやったなと薄べったい目で見たくなることもあった。
ま、今更両親に対してどうのこうの思うよりも、自分がイヤやと思ったことを、我が子にはせえへんようにするしかないわな。
それでも、我が子は我が子で私に対して不満があったりするんやから、結局、なかなか完璧にっていうのは、難しいもんなんやね。
不満があっても、そればっかりに目を向けるのは損なような気がしてきた。
結局すべてが叶うこともなければ、すべてが叶わないこともないのかもしれない。
それから、瀧井氏の解説が、このシリーズの一番大事なところがギュっとまとめられていて、
「ああー…」
と、膝を打った。
辛い過去や、消したい思い出を、
「あれも今思えばいい経験だった」
なんて無理やり上書きする必要はないのだと。
辛い過去、思い出したくない事実ならそれはそれでいい。
自分自身が消し去りたいくらいの過去を肯定する必要はないけれど、それらを乗り越えて「今、ここに立っている自分」は、肯定しようよ、と、いうものだった。
ああ、それだ。それなんやな、このシリーズの、すべてが解決するわけではないけど確実に前に進めている手ごたえは、それだ。
正直、自分で自分を肯定するのは非常に難しい。
ましてや消したい過去を乗り越えた自分を肯定するなんて、たぶん、「消したい過去」を、記憶の中から「なかったこと」に、するほうがまだ簡単なんちゃうんかと思う。
消すんじゃなくて、つらい過去を抱えたまま前に進もうとしている自分を肯定してあげるんやねえ。
なるほど、ほしたら「前に進む勇気」も、持てるのかもしれへん。
辛い過去、あります。
誰かに対しての自分の行動を後悔しての過去ではなくて、私は、私が私をもっと信用してあげればよかったという後悔のほうが、多い。
それはいくらでも、取り返しがきくもんね。
今までの私は、「後悔ばかりの過去」を肯定しようとばかりしていた。そういうのは、やめよう。
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■ボーラー帽
トップが丸く半球形になっている
のが特徴で、ツバは全周上がっています(下がったものはクロッシェと呼ばれる別の帽子になってしまいます。)。
日本語では山高帽(中山帽)・アメリカではダービーハットとも呼ばれる帽子で、後にガーター騎士団を作ったトーマス・コークの依頼により1849年にイギリスのウィリアム・ボウラーが開発しました。ボーラーハットの名前の由来は開発者の名前とも、その形がボールに似ているからとも言われています。
■セレンディピティ
素敵な偶然に出会ったり、予想外のものを発見すること。また、何かを探しているときに、探しているものとは別の価値があるものを偶然見つけること。平たく言うと、ふとした偶然をきっかけに、幸運をつかみ取ることである。 -
大学生1春
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3作目‼︎
今回もスラスラ読めた☆
2人の関係性も少しずつ変わっていって
すごく面白かった❤️