あなたが愛した記憶 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 2286
感想 : 150
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087453782

感想・レビュー・書評

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  • 登場人物自体が少ない上、
    序盤でほぼ出尽くした中で、物語は進んでいく。

    生まれ変わりというか、魂の伝承で自分の子供に人格が移る現象に立ち向かうドラマ。

    結末はすでにわかっているがそれでも最後まで楽しめた作品でした。

  • なるほど。
    この作家はこういう作品も書くのですね。普通に警察もの、推理ものと思って読み始めたので、途中で展開にびっくり。
    とは言え、最後があまりにバタバタッと終わった感で、あっさり民代が死んじゃったのも、あっという間に子供も死んじゃったのも、あっという間に救われたのも。
    本当に怖いのは妊娠してからのような気がするのに、急に現実感が薄れて収束に一気に向かった気がする。
    そこが残念。

  • 人間関係複雑で、強姦、殺害…
    いろんな要素が含まれた小説でした。

    リアル感満載なのに、後半辺り、
    生きていた人の考えや記憶、感情などが引き継がれるというところがあって、
    なかなか面白いなと思いました。

    とにかく容赦ないですね、誉田さん…(笑)

    個人的には
    美冴と栄治の関係が、今の自分と重ねてしまいました。
    美冴は栄治が好き。でも栄治は真弓と結婚した。真弓と離婚してからまた距離が縮まる…
    自分と全く同じっていう訳じゃないけど、似てるんですよね。
    それくらいリアル感半端なかったです。

    あと、親指って結構大事な存在なんだなーと気付かされました。

  • 物語全体の評価としては満足できるものだった。読後感もまぁよし。

    気になる点とすればちょっとファンタジー過ぎたかなということ。こういう話は嫌いではないけどもう少し現実味のあるものがよかった。魂の記憶を受け継ぎ体を乗り換え生きていくということは、いわば不老不死のようなもの。それを刑事ものと絡めるのは新しいなと思ったけどやっぱり...

    それと両手親指切断という特殊な行為を遺体に施しているのにこの行為自体にはあまり意味がなかったといこともいただけない。記憶を受け継いだ犯人がいて行為を昔起きた事件と関連付けさせるということには納得だが、何か事件の核心に迫るような事情があるのではと期待したがそのようなこともなく残念。

    あと美冴には生きていてほしかった....

    色々書いたけど総じて満足!!

  • 警察モノではない誉田作品。
    でも容赦のなさは相変わらずです。
    中盤からの展開が凄かった。
    良い作品だと思います。

  • 一度読み始めたらぐいぐい引き込まれて、一気読み。
    サスペンス?ミステリー?と思っていたら、オカルト??
    中だるみもなく、結末までページをめくる手は止まりませんでしたが、ある程度の悲しい結末がわかった状態で、どうしてそうなったかを追うのは切なく、苦しいものですね。

  • 誉田哲也の恋愛ホラーサスペンス?
    独身中年探偵と、その娘を名乗る女子高生が、連続監禁殺人事件を追う様を描いています。
    「恋愛」と「サスペンス」はありますが、ホラー?な要素は・・・
    むしろファンタジーに近い世界観なのでは?と思い、エンタメにカテゴライズしました(^_^;)
    作品としては、色んな誉田テイストが散りばめられていて楽しめました。姫川シリーズの和田捜一課長の名前も出てきたりして、ニヤリとさせられます(^_^)
    特に後半は一気読みでした。なかなか良かったと思います!

  • サスペンス小説だと思いながら読み進めていたら、まさかこんな展開に進むとは。驚いたけど、切なくて面白い一冊でした。
    あらすじ(背表紙より)
    興信所を営む曾根崎栄治の前に、女子高生・民代が現れる。十九年前に突然姿を消した恋人・真弓が生んだ栄治の娘だと主張する彼女は、二人の人物を探してほしいと依頼する。半信半疑ながら栄治が調査を進めるうち、民代は、調査対象のどちらかが世間を騒がす残虐な連続殺人事件の犯人だと言いだし……。この子の正体は何なのか。犯人の正体はなんなのか。ノンストップ恋愛ホラーサスペンス!

  • 恋愛ホラーサスペンス。
    展開はこの作者らしい連続監禁殺人事件だが、ホラーだけあって真相が非現実的。怖いホラーというわけでもなく、非現実的な話が私には合わなかった。

  • 登録前

    ミステリを読みたくて読んだ人は少しがっかりするかも。
    サイコホラー感?が強い。いやむしろミステリでは無いかも。
    内容は面白かった。設定が好きでなおかつ読みやすい。

    この作者さんはタイトルセンスがとても好きです。
    最後まで読んでタイトルまで含めて作品だとおもいました。

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著者プロフィール

誉田哲也
1969年東京都生まれ。2002年『妖の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞受賞、03年『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞。主なシリーズとして、『ジウⅠ・Ⅱ・Ⅲ』に始まり『国境事変』『ハング』『歌舞伎町セブン』『歌舞伎町ダムド』『ノワール 硝子の太陽』と続く〈ジウ〉サーガ、『ストロベリーナイト』から『ルージュ 硝子の太陽』まで続く〈姫川玲子〉シリーズ、『武士道シックスティーン』などの〈武士道〉シリーズ、『ドルチェ』など〈魚住久江〉シリーズ等があり、映像化作品も多い。

「2023年 『ジウX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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