にじいろガーデン (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 168
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087455823

感想・レビュー・書評

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  • 百合地雷な人はまじで読まない方が良い。
    なんか、うん。正直誰が誰を好きになろうが興味無いけどそういうガッツリな虹色描写があるのならワンク置いて欲しいよねって。そういうコンテンツですよってわかるようにラベル分けとかして欲しい。

  • 泉や千代子、草介、宝と多角的な視点から話が進んだことで、同性愛者の2人の葛藤がだけが描かれた小説ではなく、それぞれの内の幸福や葛藤が伝わってきた。
    血が繋がっていなくても、お互いの癖が移る描写(寝方、名前の呼び方で機嫌がわかるなど、、)が多く見つかって、2度読んで沢山見つけていくのも楽しいと思った。

  • もしも僕の人生を、紀元前と紀元後にわけるなら、間違いなくこの日が境目だったと思う。

    結婚ていうのはね、たぶん、幸せ探偵団を結成するみたいなものよ。時には髪を振り乱したり、大きな敵と戦ったりしながら、それでも幸せのために前に進んでいくの。二人にとっての幸せは、同じものなの

    言葉に出来ないくらい尊く儚く愛おしく切ない物語
    誰かを愛する自由、愛し合える喜び、認められる努力

  • 小川糸さんの作品が好きで、本棚にたくさん並んでいます。
    読み終わって、とても心が動かされて素敵な作品だと思ったのと同時に、どうしても悲しみの方が強すぎて、星4評価。
    泉と千代子が、草介と宝の母親として何とか負けずに頑張っていこうとするよりも、少女のように自由に愛し合えるようになってから、ゲストハウス虹は心地よい空気になっていったと思います。
    読み終わってから、またプロローグを読み返すと泣ける。
    この本は手放さずに、ずっと持っていたい。
    SixTONESのEverlasting がめちゃくちゃ合うので、読み終わった方は聴いてみてください。

  • まんまとハマってしまい読了したけど
    こういう展開にしたらウケが良いでしょ?的な作り物感を感じて、何処か斜に構えて読んでしまい、没入は出来なかった天邪鬼な私・・・

    あとソースケの結末が納得できない
    何故、少しシコリを残すのか・・・
    しかも残さなくても良い類いのシコリじゃないのか

  •  虹色憲法
     一日に一回は、声を上げてげらげら笑う。
     うれしいことはみんなで喜び、
     悲しいことはみんなで悲しむ。
     絶対に、無理はしない。
     辛かったら、堂々と白旗をあげる。

    世界優しさ選手権入賞のニーニはそのすべてをやぶったのだ。

    優しくてみんなの心をうけとめて、たくさんの人を助けてきた草介の器はだんだんその重みに耐えられなくなってきてあっけなく割れてしまった。

    全体的には温かな話しだったけど、なんだかとても切ない。
    現実の世界でも優しい人ほど報われない事が多い。だから物語の中では幸せになって欲しいと思う。だから私はハッピーエンドが好きだ。

  • 2022.1.30読了(育休中)

    小川糸さんが好きで手に取った本。
    あたたかなお話のようで最後はせつなかった。

    喉が渇いていれば冷たい水を、おなかが空いていればおいしいご飯とお味噌汁を、体が冷えていれば温かいお風呂と気持ちのいいタオルを用意する。…わたしたちにできるのはそれだけだった

    にぐっときた。相手にこんなことをしてあげるなんて押し付けがましいし、求められてもない。もどかしいけどただ、相手が助けを求めてきた時にそっと手を差し伸べられる。相手のこころ・言葉に耳を傾けられる人になりたいと思った。
    そんな人になるためには自分のこころも健全に保つことが大事なんだろう。
    そうすけはそれができる子なんだけど、じぶんのこころを守ることは苦手だったのかなーと。

  • 男とか女とか、レズビアンとか、
    そういうのじゃなくて、
    生き方のお話なんだと感じた。
    どう生きていくのか。どう生きていきたいのか。何が大切なのか。
    夢みたいな運命みたいな、ドラマみたいな、でもどこにでもある日常のような。不思議な読後感でした。

  • エッセイを読んで気になっていた小川糸さんの作品、初めてはこれにした。正解だったと思う。

    どんどん経過する時間の中で変化していく4人をそれぞれの視点で描いている。最後の章は宝視点。ハワイ旅行と、湯灌の場面はすごく好きだった。事故まではやりすぎかもと思ってしまったけど、不幸が畳み掛けてくる感じが終わりに向けてよかったのかもしれない。

  • ともに暮らす4人それぞれの視点から、時期を追って語られる、人の絆の物語。

    あの二人だったからこその、苦しさや障害とともに、あの二人だったからこその、暖かく大きな幸せな時間もあったのだと思います。

    まだ若い、あの二人の娘の将来に幸多かれ。

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著者プロフィール

作家。デビュー作『食堂かたつむり』が、大ベストセラーとなる。その他に、『喋々喃々』『にじいろガーデン』『サーカスの夜に』『ツバキ文具店』『キラキラ共和国』『ミ・ト・ン』『ライオンのおやつ』『とわの庭』など著書多数。

「2023年 『昨日のパスタ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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