笑う猫には、福来る 猫の手屋繁盛記 (集英社文庫)

  • 集英社
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087457605

作品紹介・あらすじ

白猫の姿に身をやつす宗太郎。便利屋の彼に今回舞い込んできたのはお見合いの立ち会い!? 色恋沙汰に鈍い宗太郎に代わり、仕事を引き受けたのは宗太郎の許婚のお琴だった。大人気シリーズ第5弾!

感想・レビュー・書評

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  • 琴姫さまが素敵すぎる。
    あれは、うん、間違いなくわかってるね。
    でも、宗太郎が琴姫を呼ぶときの言い直しがずいぶん鼻につく。いい加減しつこいって。
    田楽ちゃんのがんばりも健気で好き。
    あんなに小さいのにあんなに一生懸命で。
    宗太郎の善行は、なんだかんだで白闇にどんどん持ってかれて、結局、今、いくつなのかがすごく気になる。
    彼が元に戻る日はシリーズ完結なのだろうけど、いつになるかすごく楽しみ。

  • 癒しのシリーズ猫の手屋(*^^*)今回は宗太郎以外も大活躍!お琴のひたむきさにキュンとし、田楽の奮闘ぶりに力が入った(^o^)しかし宗太郎の百の善行って、今いくつまできているんだろう(´・ω・`)?このままコツコツ一つずつ積み重ねていくのか?それともミラクル善行があって一気に百になってしまうのか?お琴のために早く人間に…(^人^)

  • やっぱりお琴は、白猫姿でも彼が宗太郎だと気づいてるよね。まだ若いのにしっかりしていて、優しく謙虚な宗太郎に本当お似合いだと思う。

    そして田楽の再登場!
    宗太郎のような猫の手屋を目指して頑張っている様子が何ともかわいい。
    目が不自由な飼い主のため、田楽の目、貸します。
    みんなに見守られ、助けられてながら頑張ってるなぁ。
    宗太郎と田楽の出会いのところ、再読しよう。

    後半、やっと雁屋が出てきてホッとした笑
    クセになる雁屋の存在。

    次の6作目を積読してるけど、続刊がまだなので読み終わってしまうのがもったいないなぁ笑

  • シリーズ5作目。収録された3話のうち、1話に琴姫様が再登場、1話がちょっと変わって猫の田楽が主役の話。
    琴姫様、可愛かった。また出てほしいし、宗太郎が元の姿に戻ったあとの二人の話も読みたいなあ。
    そして田楽も可愛かった。ほっこりした。猫股の珊瑚も、白闇とはまた違うタイプで良い。やっぱり猫が活躍する話は楽しいな。

  • 20191030 読了
    ☆3.8で四捨五入☆4つ評価

    覚書
    ・琴の手、貸します
    ・田楽の目、貸します
    ・あすなろ

    猫太郎(宗太郎) 琴姫 松風 長兵衛 文吾
    お布由 定吉
    お絹坊 田楽 さんぼのおばば カラス
    藤兵衛 あすなろ先生 国芳 白闇 雁弥 捨助 拾丸

    今回も田楽が可愛い。
    このシリーズは毎回、色々な猫たちに癒される。
    石部金吉は相変わらず善行を積む日々の様子。

  • 飲めない酒に酔った顛末から、猫又の白闇に巨大な白猫姿に変えられてしまった侍、猫太郎ならぬ宗太郎が、人の役に立とうと猫の手を貸す「猫の手屋」家業を江戸の裏長屋で営むシリーズだ。

    宗太郎のいいなずけである琴姫も勇躍し、なんともにぎやか。宗太郎以外のキャラクターが活躍する一冊だった。

  •  ててうえ、おげんきですか?
     それがしは、けだまをはきましたが、げんきです。
     きょう、カラスめと、ともだちにニャりました。
    (P.177)

  • 猫の手屋繁盛記第5弾

    ▼収録作品
    「琴の手、貸します」
    「田楽の目、貸します」
    「あすなろ」

    琴姫も田楽も好きだから、この巻でまた登場してくれてうれしい!

    琴姫の「一生をかけた恋ができますか?」にはシビれた。そんな風に想ってくれる人を長く待たせるのは心苦しいよね。宗太郎の善行は今どれくらいなのかな、うまいこと白闇に引かれてばっかりだけど……。

    そしてそして! 田楽のかわいさにやられた~。まだ仔猫なのに、本当に健気な頑張り屋さん。たった数日間だけ一緒に過ごした宗太郎のことをてて親と認識、尊敬しつつちゃんと理解してるのがすごい。しかも口調が宗太郎そっくり!笑

    さんごのおばばも優しくて面倒見がいいなあ。田楽はかわいいから、ついつい構いたくなっちゃうのわかる。

    またいつか、そう遠くない頃に宗太郎と田楽が会える日が来るといいなあ。

  • とある事情で白猫の姿になってしまった
    旗本の跡取りの宗太郎(通称、猫太郎)。
    善行を積んで元の人の姿に戻るため
    家を出て、裏長屋でよろず請け負い家業
    「猫の手屋」を営むことに…
    「琴の手、貸します」「田楽の目、貸します」
    「あすなろ」収録。
    猫の手屋繁盛記シリーズ第五弾。

    二巻で宗太郎と過ごした田楽が仔猫ながらも
    飼い主で目の見えないお絹の為に奮闘する
    「田楽の手、貸します」は田楽の可愛さが
    たまらないですね…
    ほんのひと時を過ごした宗太郎とてて親と呼び
    尊敬し「もののふ」として頑張っている姿が
    すごく健気です。

    宗太郎が猫から戻ったらシリーズが終わるので
    戻ってほしくないような
    毎回頑張っているのだからそろそろ戻って
    お琴と幸せになってほしいような複雑な気分です。

  • 猫の手屋繁盛記シリーズの第四段
    今回は猫先生もとい宗太郎以外の「猫の手」も出てくる。
    人見知りの自分だけど、きっと人は思っているより優しいのかなと毎回想う物語。

    「恩送り」をしてみることで世界は少し柔らかくなるのかな。
    また、次回作に期待。

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