- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087458374
感想・レビュー・書評
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迷子の少年の家族を追うお話
主人公の真志歩はアルバイト先のカレー屋の前の
少年に気づき保護、そして
カレー屋の面々が調べ始めたらいろんなことが
わかってきて・・・読みながら登場人物たちと同じ
ようにそうだったのかとかそういうことかとかを
感じることができました詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
保護者とはぐれた少年を家に泊めてやり、保護者をさがすうち事件に巻き込まれるお話。私だったら少年がかわいそうでも警察や児童相談所などの行政にまかせてしまうだろうなあと思った。矢口さんの小説は「家族のつながり」のようなテーマが多いように感じる。殺伐とした世の中だからこそ、うっとうしいぐらいの家族愛(またはそれに近い愛情)が逆に新鮮で、求められているのかなあ、と思った。
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大学4年生の真志歩は、母親との関係をこじらせて、冬休みに帰省しなかった。元日からカレー屋のアルバイトに行き、店の前で迷子の少年を見つける。耳が聞こえないらしい少年が心配で、カレー屋の店長たちと保護者探しに乗り出すが…。身体に虐待を疑う痕跡を持つ少年を巡る事件が、それぞれの家族の深い闇を抉り出していく。家族のあり方と命の希望を描く心温まるミステリー。
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365日営業しているカレー屋でアルバイトをしている真志歩。
正月にカレー屋で働いていると、真冬の店先にずっと佇んでいる少年を見つける。耳が聞こえず、迷子らしい。
カレー屋の店主たちと保護者探しを始めるが…。
祖父が高齢ながら再婚した真志歩の実家の家族の関係。
父親が災害で行方不明になったままのカレー屋店主たち家族の関係。
「天涯孤独」と自らを語る、カレー屋店主の友人の家族の関係。
そして、保護した少年の家族の関係。
少年の保護者探しと、それぞれの家族関係のあれこれを淡々と描いている。
「あなたは、この家族をどう思いますか?」
そう尋ねられているような。
「家族」というキーワードを理解したくて、時々こういう本を手に取るけれど、やっぱりピンとこない。 -
大学卒業を控えているが、家族に問題がある真志歩は、うっかりバイトを始めた。
そこで知り合った人とのミステリー。
悲しいお話の中、真志歩には新たな出会いも。 -
なんの意外性も感動もない話だった。