今夜 誰のとなりで眠る (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 968
感想 : 81
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087460759

感想・レビュー・書評

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  • 登場人物多くて紙に書きました笑っ
    内容は良かっのですが続きが読みたくなりました。

  • 久しぶりに唯川さんの作品を読みました。

    1人の男性の突然の死を起点とした彼に関わった女性5人の物語。
    女性であれば必ず持っている感情・・・というか個性?側面?みたいなものを1つずつデフォルトして5人の女性の個性としたような、そんな印象を受けました。

    だからこの作品を読んだ女性は5人のうちの誰かに自分を重ねて読んでしまうのではないかと思います。

    「これ」といった結末や提示があるわけではないので
    読み終わった後にすっきりすることはありません。
    でも、改めて女性ってなんだかんだ、逞しい生き物なんだなー、
    だからきっと自分も大丈夫、なんとかなるんだろうなーと
    思わせてくれました。

  • 結婚することでの家庭を作っていく責任は負いたくないけど、彼を手放したくない真以子。
    仕事はできるが世間知らずで、ひとりで子どもを産み育てるかを決めきれない脇子。
    結婚している時、夫婦の間に常に秋生を感じていた七恵。
    何も望まず、ただ秋生と暮らしていた佑美。
    外見のコンプレックスが行動原理になってしまっているじゅん子。

    誰にも共感できない。
    だけど、誰の中にも私を感じる。
    ずるさ、弱さ、卑屈さ、鈍さなど、私の中にもある。
    ただ、私は恋愛体質ではないので、秋生に囚われるということがどうにもわからない。

    自由で奔放な生き方といえば聞こえがいいが、秋生の生き方はゆっくりと死んでいくようなものだ。
    何にもとらわれず、というよりも、何にも興味がないのかもしれない。
    秋生の瞳は何を映していたのだろう。
    全くの漆黒のような気がして、私は怖いと思った。

  • 午後から降り始めた雨が窓の外を濡らしている。気だるい時間を過ごしていたデザイナー真以子のもとに大学時代の友人協子からかかってきた一本の電話「高瀬秋生が死んだ」訃報は彼に関わった5人の女たちの胸にさざ波を立てるのだった。

    ☆☆☆
    肩ごしの恋人とほぼ同時期とのことだが、爽快に近い読後感はこちらにはなく、むしろ変化できない気だるさ全面に表現されている。各々の人生に起きたさざ波はそれぞれの形で穏やかになるのだけど、読後の感想としてはやりきれない。

  • 亡くなった秋生の周囲にいた人たちの物語。登場人物が多くて途中、んん?って思った。

    色んなものを抱えて、不要なものを捨てながらもまた拾って、人ってその繰り返しなんだろうな。と。

    37歳。どんな人間になっているだろう

  • 一人の男性が亡くなったあとの話

    彼の元彼女だったり、同居していた妻同然の人だったり
    友人だったり、夫の友人だったり、元同級生だったり
    彼に関わりのあった人たちの、お話

    彼はもう死んじゃってるのに
    話の中では、一番生きてる

    それぞれの生き方考え方に
    共感してしまいます

  • たぶん、秋生の魅力あってこその物語なんだろうが、
    秋生自体にあまり魅力を感じなかったため、ふーん、で終わってしまった。

    常識から外れた人を魅力的に描写するって、難しそうだなと思った。

  • 自分が死んだあと、これほどの影響を出せるんだろうか。。。。
    自分の死後はこうありたいと、つい思ってしまうような本でした。

  • 死んだ男を取り巻く人たちの回想と変化で進んでく物語。なんかわかんないけど、七恵と秀一がめちゃめちゃ好きで印象的だった。

  • 最近この人の作品がお気に入りです☆本屋をブラブラしていて、帯の『失った恋、求める愛。』ってのに惹かれて読みました。

    秋生という一人の男の死から始まった5人の女性のお話。職業も性格もバラバラの5人だけど、それぞれに共感できるところがあった。切り替えも上手くて一気に読めました!

    「欲しいものがあっても、それが手に入らなかった時のことを考える」
    「石橋を叩いて叩いて叩き割って、ほらやっぱり割れたでしょって云々(忘れたw)」
    この二つのセリフ・・・スゲー。

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