瑠璃の海 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 332
感想 : 43
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  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087460872

感想・レビュー・書評

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  • 事故で大切な家族を失った同士が・・
    そんなシチュエーションは自分に置き換えられないので、こうなるか??ではあったが、小説は小説として楽しめればよいので、OKかな。相変わらず、小池さんの文体は重いけど美しい。長崎に行きたくなります。

  • 「エリカ」と「瑠璃の海」を同時に読んでいます。

    エリカの感想には
    小池真理子の書きたかったこと。
    日常にありえる設定で、どの方向へ進むかではない。
    どの方向へ進んだとしても、そこにあるのは日常であるということ。

    設定そのものに対する見方を提示している。
    描写の旨さは、旨いことがいいことなのではなく、日常的である枠に収めてしまうところがいいことなのではないか。

    小池真理子が書きたかったことはそんなことではないかと思う。
    と書きました。

    瑠璃の海も全く同じ文脈で読んでいます。
    進んだ方向に疑問を投げかける方も見えます。

    物語なのだから、そちらに進んだらという仮設だと思って読まないと,疲れるように思います。
    女性作家の女性主人公だから、男性読者が取れる特権かもしれません。

  • 晩秋の夜、高速バスが炎上。この事故で夫を失った園田萌と、娘を亡くした作家・石渡遊作が出会ったのは、二か月後の遺族会がはじめてだった。喪失の同じ痛みが、ふたりを分かちがたく結びつけてゆく。だが孤独と絶望の淵からはじまった愛は、スキャンダラスに取りざたされることに。互いに溺れ、社会に背をむけたふたりに残されているのは、この恋に殉じること。究極の道行を描く渾身の恋愛長編。



    なんだかなぁ。。。
    そういうものかなぁ。。。
    なんて思ってしまいます。
    現実にはどうだろう?
    考えてしまいます♪

  • 自分だったら愛する人から「一緒に死のうか」と言われて、「あなたとなら死ねる」と返せるだろうか…2人の結末が本当に幸せだったのかどうか、というよりむしろ個人的にはそっちを考えてしまって、そういう意味でモヤモヤしてしまう読後でした。

  • バスの行き先、長崎、ちょうど読んでいた日にバスの事故まで起こってなんとなく縁があった本なのだろうなあと。ひとりでしに損なったわたしはわたしとしにたいと思ってくれる男といっしょにならしねるのだろうか。生きたいと思ってくれる男もいないんだからしんでくれる男もいないか。萌はしあわせだよな。

  • 重いけど、小池真理子の世界観はこんな感じなのかな。ラストの気持ちは分からなくもない。

  • 再読。
    事故で家族を亡くしたもの同士が恋に落ちる。支えあいながら、生きていければよかったのに。。「幸せ」と言いながら、生きにくかったのか。。なぜその道を選ぶのか、私には理解できない。

    小池真理子が描く男の人って色っぽいなーとつくづく思う。

  • 家族の不慮の死をきっかけに知り合った2人。

    家族を失ったことで自分の仕事や生活までも完全に狂ってしまって残されたものがどれだけ辛いかを体をもって知っているはずの2人なのに…。

    2人は幸せになってはいけないのか…未来はなかったのか…

  • 結局のところ、ラストをいかに正当化というか美化というか、読者に納得させるための話しかな・・・
    ラストから読んだ後に「ふーん・・・?」となってしまったので、イマイチ。

  • ひたすらに肉体を求め合う男女の話。いいと思うが再読はない。

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著者プロフィール

作家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小池真理子の作品

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