- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087461664
感想・レビュー・書評
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R.3.3.6 読了。
「ユーモアとサービス精神に溢れた旅を巡る48のショートショート集」(背表紙より)。1999年の毎日中学生新聞に週1で掲載されていたとのこと。
確かにクスッと笑える作品もあったけど、私にはよく分からない作品も結構あった。
毎週これだけの作品を考えられる作者の才能は、すごいと思うけど…。
・「見た目じゃわからない。じつのところ、話をしてみたところでその人間や動物の本質なんてものはなかなか捉えきれないものさ。本気でだれかを理解しようとするなら、それには何十年もの年月を要する。」
・「たとえ世界観が変わっても人間の根幹は変わらない。」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
旅をテーマにした、短いお話です。40編あります。1つのお話が4ページ分で、うち1ページがイラストです。版画みたいで、味のある絵です。内容は、異世界が舞台で、どのお話の主人公も、まじめで頑張ってるんだけど、ものすごくへんてこな方向の頑張りで、思わず笑ってしまいます。よくこんなお話を思いつくなぁと感じました。森絵都さんの想像力の豊かさに、拍手を送りたいです。このお話は、毎日中学生新聞に連載されていたものをまとめたものです。好みが分かれると思いますが、大人が読んでもおもしろいです。私は楽しめました。
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※収録
ならず者18号/王様とカメと鈴木くん/究極の選択/いつかどこかで/共有/冒険王ヤーヤー/ヒッチハイカー、ヨーコ/旅人の椅子/時間旅行/大きなダディと小さなフランツェ/定められた旅/厳然たる三色の法則/脱サラの二人/借り物競走/奇跡の犬/ザ・リトル・ファシスト/二五〇〇年、宇宙の旅/いとしのローラ/おのおのの苦情/ならず者55号/ミステリー・トレイン/異文化探訪/世界観を変える驚愕の島/日曜日の朝は…/ファンタジア/ライラおばさんの宿/銀色の町/Trauma/バン爺の旅行鞄/紫の恐怖/アーニャの道/フルーティー・デイズ/ドクター・ガナイの航海記/ミッシング・ブライド/失踪した旅人に関する諸説/運命/残酷なお人好したちの里/パッカラキン五世の生涯/注文のいらないレストラン/異文化探訪 続/ジャンピエール・ロッシ/帰郷/花園/試食の人/月/王様と鈴木くん/アフター・フライ/ビフォア・フライ -
超短編集。ひとつのお話3頁。
森絵都さんらしいファンタジー感たっぷり。
毎日中学生新聞に連載されていたお話をまとめた48篇。
時空をこえて、異国にタイムスリップ。
確かに中学生が読むのが適切だと思う内容だと思うが、たまには大人も純心な昔を思い出して読んでみてもいいんじゃないかなぁと思った。
「日曜日の朝は…」が私のなかではいちばんでした。
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短編なので、読みやすい。短い中にも物語風景が浮かんでくるのはびっくりした。中には風刺的な物、余韻が続いていくもの。完結しているものと様々あり面白かった。
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これほど短く、途中から極端に変化する状況と感性は人に理解できない。いわゆる文脈がなく背景と次元が一変する文章に今まで遭遇した事がないから・・・感想はない。
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小学生の時に図書館で初めて読んだ森さんの本。たしか姉におすすめされたから読んだような...これから森さんの本にはまりました。ねずみの話が大好きで、ときどき読み返したくなるので、古本屋さんで出会ったら買いたいですね
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48遍のショートショート。
くだらなかったり、シュールだったり・・・くだらない話が多いかな(笑)
とてもリラックスして読める一冊。
お気に入りは「脱サラの二人」「試食の人」「アフター・フライ」「ビフォア・フライ」 -
どのお話もすごく
ユニークで読んでいてすごく楽しかった
「試食の人」がけっこう好きだ -
あっという間に読めちゃいました。
めっちゃ短い短編集。それぞれのストーリーが、ページ数にして大体3ページ。
よくもまあこれだけたくさんの話を考えられるものだ!と、すっかり敬服してしまいました。
隙間時間に読むのに最適です。
「だから?」って感じで終わってしまう、オチのイマイチなものもたくさんあるんだけど、笑える話がちらほらあって良かった。
子ども新聞での連作だったらしいので、調子の良い悪いはあっても仕方ないですよね(^^;
「究極の選択」「大きなダディと小さなフランツェ」「ファンタジア」が面白かったです!笑った!
イラストもかわいいです。
あと、いしいしんじの寄稿が面白かった。 -
各話、3ページ以内で終わるのだが、
やっつけで書いたのがアリアリと透けて見える本。
なんで買ってしまったのか、時間が非常にもったいなかった。
それでも繋がりのある話が少しあるのは、この本をマシにしていると言える。
オチが読めるし、発想がおもしろくない。これだけたくさん旅に関する小説を書いたのはすごいけど、腕の鍛錬なら売らないで欲しい。
『アーモンド入りチョコレートのワルツ』といい、中学生向けに書いてる作家さんなのかな。 -
たった3ページの本当にショートな話。1つの話が終わるたびに描かれてる長崎訓子さんのイラストも好きだなー。
お気に入りは「借り物競争」。
おもわず「ぷっぷっ」 -
旅をテーマにしたショートストーリー集。
どこか不思議な感じ。
時代も国もバラバラだけど、旅というテーマに基づいているせいか、まとまってる。
確信犯的に知っていれば誰もが連想するような名前をつけるあたりも面白い。
一気に読み終えてしまう作品。 -
ショートショート作品というのは難しい。
この本は起承転結のあるストーリを読むというよりは言葉遊びを楽しむような感じかな。
「つきのふね」で気になった著者の2冊目の本。
次は長編を読もう。 -
風刺の効いた1コマ漫画をパラパラと眺めるような
そんなショートショート集。
1編1~2分で読めてしまうので
「隙間読み」に最適 -
森絵都さん、天才だったんですね!
この数々のアイデアはすごい。
基本、笑いが中心ですね。キュートな笑いが中心です。 -
旅にまつわる、超短いお話がいっぱい。
こうゆうの1話ぐらいなら俺も書けるかも、とか思ってみる。 -
ショートショートをちゃんと読んだのは初めての経験だったが、これは思わず吹き出してしまうようなとこもあったりして面白かった。
たしかに城島さんが好きそうな本だなという感じです。 -
2015/01/15購入
2015/03/07読み始め
2015/03/10読了 -
森さんのショート・ショート集。長編とはまた違った感じで楽しい。っていうか、短編のほうが好き。
イラストも雰囲気と合ってて、とても素敵だと思う。 -
面白い話もあれば、あまりよくわからない話、
チョット考えさせられる話しなんかもあります。
ショートショートなので、
一遍は4,5分もあれば読み終わります。
ちょっとした合間に読むにはもって来い。
「日曜日の朝は……」が話的には一番気に入った。
想像次第で、自分のベッドの上で大冒険できちゃう。
ファンタジアは、あのネズミの国の話だよねw
乗り物名とかズバリだから笑っちゃったわ。 -
意外とショートショートがお上手なのだなと思った。
ユーモアはさておき、結構の毒。
私にとってのショートショートは星新一だったりフレドリック・ブラウンだったり。オチの意外性と毒の有無が決め手。
収録作の全てがすばらしいとは言わないけれど、中学生新聞に連載されたというこのショートショートは、わかりやすく、納得しやすく、そして毒がある。
面白かったなあ。
間を開けて、同じ登場人物が出てくる作品がある。
一発ギャグより、練り上げられた世界観を持ったコントが好きな私は、「ならずもの18号」の話より「ならずもの55号」の話の方が好きだ。というか、吹きだした。
やるなあ、森絵都、と思った。 -
中学生のときに図書館で借りた。内容は全くといって覚えてなかった。
1話が3ページ程度なので、隙間の時間にさっと読めた。くすりと笑えた。また読み返したいな。 -
しょっぱなから「モンティ・パイソンのバカ歩き省か?」とつっこんでしまった、直木賞作家というより児童文学作家の森絵都さんが旅縛り3ページ分で書く48編のショートショート。これ、15年前に毎日中学生新聞に毎週連載されたものらしいけど、連載中に全く励ましのお便りが来なかったってマジですか?これが最大のオチなのか(^^;;
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毎日2話ずつ読んだ。これだけの話をよく思いつけるなぁって感心した。
「旅人の椅子」と「脱サラの二人」と「銀色の町」と「バン爺の旅行鞄」がお気に入り。あまり外に出るのが好きではない私を、旅した気分にさせてくれた1冊。 -
【本の内容】
「ならず者18号」に科せられた刑罰としての旅。
道に迷った「奇跡の犬」の壮大な冒険。
生涯、孤高の旅人として生きた伝説の「試食の人」-。
ユーモアとサービス精神に溢れた旅を巡る48のショートショート集。
単行本未収録作品のほか、本文イラスト・長崎訓子の描きおろしストーリーや、いしいしんじの特別寄稿も加えて、待望の文庫化。
[ 目次 ]
[ POP ]
目の前の現実がキビしいほど、人は、妄想の世界へ逃げたくなるもの。
頭の中はいつだって自由なのだから、つらいときこそ想像力を磨くチャンスだ。
この本は、直木賞作家の森絵都さんが連れていってくれる、1トリップわずか3ページ弱のショートショート集。
風刺のきいた旅から、そんなバカなという脱力系の旅まで、エキゾチックな不思議ワールドが48も用意されている。
『いつかどこかで』は、とくに当てもない旅をしていたジャンが、ある町に足を踏み入れた瞬間から、なんとも言いがたい懐かしさに包まれる話。
自分の家のように思える一軒家の老夫婦は、ジャンを見るなり〈25年前に誘拐された十二男のマリオ〉に間違いないと感激する。
まあ、それが事実かどうかは別として、とにかくジャンの旅は、翌日から目的をもった旅になるのである。
当てのない旅に、目的ができる素晴らしさ!
目的の中身など何でもいい。
生きていく大義名分さえあれば、人は幸せなんじゃないだろうか。
物語の断面にすっと吸いつくような身軽さでトリップしているうちに、目の前のキビしい現実も少しは愛してみようかなという気になってくる。
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
個性豊かで、一癖も二癖もあるキャラクターたちの48の「旅」を綴る、ショートショートストーリー。
刑に処せられ流浪を続ける「ならず者18号」
旅立ちを決意した「王様とカメと鈴木くん」
どことも知れぬ神秘の場所「アフター・フライ」など
一つ一つの話が3ページほどと短く、気軽にさくさくと読め、待ち時間、気分転換など、ちょっとした時に読みたくなる一冊です。
巻末、いしいしんじ著の旅にまつわるエッセイ「旅のかす」も、作者のユーモア溢れたエピソードがとても面白い一作です。
所在:紀三井寺館1F 請求記号:Browsing
和医大OPAC→http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=182064 -
1話3ページ+挿絵からなるショートストーリー。
旅をテーマに基本下らない話が多く、時にはシュールな笑いもあったり、前にも出てきた人物に「おっ」と思ったり、気楽に読める一冊です。
『いとしのローラ』『ファンタジア』が好きですが、何と言っても『アフター・フライ』からの『ビフォア・フライ』がお気に入りです。