- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087465587
感想・レビュー・書評
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スカッとする事なく終わるのだが、文章は面白いし勢いと重みがある。
姫野カオルコさん色々読んでみよう〜詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
結婚が人生の墓場となるかどうかは本当にその二人次第なのだという当たり前のことをこれでもかと強く感じた一冊。これっぽっちも理解できない雪穂にイライラが募ったけど、世間も知らず満足することも知らず自分が愛されるべきであると信じて疑わない彼女に最終的に憐れみと諦めがわいてくる。作中には結婚や女性の仕事、妊娠、子育てなどに関して異なる考えを持つ人が色々と出てきたけど、それらを踏まえて自分はどう思うか、改めて考えさせられた。将来するかもしれない結婚が墓場とならないよう、この本を反面教師としたい。
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一人の男性の地獄とも言える結婚生活を描く。
あとがきにあったが、確かに昔は女性の多くが「結婚は人生の墓場」と言ったものだったのだろう。
それが今や男性の方が多く口にする?そうなのかもしれない。
それは女性が強くなったからか?それとも男性が弱くなったからなのか?
2015.10.4 -
2007年3月に「ああ正妻」として出版された作品の文庫化。文庫化に際し、全面改稿されました。
文庫の後書きに著者が記した意図が、本書を理解する上で大きく役立つと思いますので、是非お読みすることをお勧めします。
僕が文庫化で大きく変わったと感じたのは、ラストで雪穂の側に立って夫との関係を考察している点です。
物語の皿回し的役目を担う、川松教授の質問に答える形で、小早川くんが「妻が求めるものは何なのか」を述べます。
内弁慶なモンスターとして家庭に君臨する雪穂は変わらないのですが、それでは、雪穂自身はこの現状をどう考えているのか。
川松教授の考察は、幸福論(又は不幸論)として秀逸だと感じる一方、では、僕はどう考えるのか。と、一緒になって考えるきっかけになりました。
そして、小早川の回答には、僕も愕然としました。
「ああ正妻」では、単に「小早川くんの結婚は悲惨だな。」と言う感想がメインでしたが、
本書では、多かれ少なかれ、自分が雪穂的な側面を持っていることを前提に、
では、自分が雪穂のようにならないためにはどのような注意をすればよいのだろう。
と、読者も考える事が出来るように工夫されていると感じました。
僕は(本書に異を唱えるわけではありませんが)雪穂が、小早川の言うことを、遮ったり、否定したり、間違っていると指摘することなく、是認しながら「聞き上手」になることで、この夫婦は改善すると思いました。
つまり、僕は川松教授の「妻に何を求めますか」の答えには、「話を聞く人になってほしい。」と答えるのが正解だと思いました。
また、僕が雪穂的夫にならないためには、妻の言葉を是認しながら聞くことが大切だと思いました。
前提として、
男性が「多かれ少なかれ、我が妻も雪穂的な側面を持っている。」と思うのと同様に、
女性も「夫だって、雪穂的な理不尽さを持っているよな。」と感じるだろう、
と、考えました。
物語の家庭は、度を超しているため、「雪穂は異常な人」と他人事として、自分を顧みることを回避できる工夫もされているのですが。 -
小早川の結婚は失敗例だ。セレブを気取る奥さんの壊れっぷりは、半端ない。病気なんじゃないだろうか。
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2015 1/16
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超お嬢様育ちの女性と結婚した男性の
悲惨な結婚生活。
お嬢様だけど、ホントのセレブではないので、
見栄張り欲がひどくて
でも、大げさでなく、こういう女性ってけっこういそうで
こわい世界だなーと思う。 -
82ページで挫折。マルタがダメ。嫌いな女ナンバーワンなの。書き方とか内容の前にマルタが嫌いすぎて読み進められない。
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正に私が今思っている題名だったので手にした。
若い時に決めた結婚は大人になってから、相手が違ったと気づくことは普通だと思う。
反対にものすごく相性の良い人と結婚したと何年経っても思うならそのまま添い遂げればいい。
問題は子供を育てる上で離婚を決断できない場合だ。
主に離婚すると生活が成り立たない。
子供が巣立ったら必ず離婚する。
好きなところなど1つもない。
嫌いなところはたくさんある。