映画篇 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (472ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087465877

感想・レビュー・書評

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  • 10年ぶりに再読。40代も後半のくたびれた中年には少し甘ったるすぎ&感傷的すぎかな。いいお話ばかりですけどね。

  • 不朽の名作映画をモチーフにした五つの物語。金城一紀の最高傑作。
    いつも隣には映画があった。うれしい時も悲しい時も、友情の証にも恋人の契りにも。映画は人生のスパイスになる。
    区民会館大ホールで無料上映される『ローマの休日』。主催者側も観客側も人生の次の一歩を踏み出す何かになる。そのきっかけが『ローマの休日』ってのがとても洒落てる。アン王女自身がひとつのきっかけで気持ちが変わったのだから。

  • 心温まる短編の連続です。
    1つ1つの話にある優しさに癒されました。
    映画が見たくなります。

  • 対話編の方が好きだけど、それに似た感じの作品集なので好き。

  • 「GO」とか「フライ、ダディ、フライ」で有名だから
    知ってはいたけど、初めてこの人の作品読みました

    評判いいだけのことはある!
    最初パンチの効いたお話から始まり、
    最後の心温まるお話でまとまってるのが最高

    現実と作り話がわからなくなるような話から
    途中でつい笑っちゃう文章まで
    この人はずいぶん幅広く書けるんだなあと思いました

    連作形式で、ビデオ屋の兄ちゃんがいい味出してる
    ああいう接客できるのいいよね

    映画の1本も観たくなる作品!

  • 本屋大賞、2008年5位。映画を軸にゆるやかに関連づけられ、並行して進行する5つの物語からなる連作短編集。少しハードボイルドっぽい暴力的な描写のリアルさから桜庭一樹のような女流純文学っぽい表現、有川浩的のラブコメ風展開と多彩な技術が駆使されており、ふところの深さを感じる。全体的に進行がゆるやかであり、ゆったりと世界に浸りたい人には良いかも知れないけど、自分にはちょっと退屈。最後の短編がメインテーマであり物語としても一番面白く、少し泣けた。伊坂さん的なうまいこという系会話とか、ちょっと、人気作家のいいとこどり感もあって全体のインパクトが小さいかも。どうなんでしょ?
    そういえば、巻末についてる、ローマの休日の解説文書の中で、主人公の2人は実は一夜をともにしていることが数個所で暗示的に表現されてるって文書が一番ビックリしたし、うんちく的に役にたちそう。

  • 「愛の泉」に向かって、加速度的に面白さが増していく。

    区民会館の「ローマの休日」が全てを結ぶ要。
    そして、最終話できれいにまとまり、明るい未来へ向かっていく。

    個人的には「ペイルライダー」が好き。おばちゃん、かっこよすぎ!背負っているものは…だけど。爽快!!私もハーレーに乗りたくなった。

  • 2008年本屋大賞5位

    各話映画のタイトルが付いている連作短編。

    素敵な話ですねぇ。
    兎にも角にも癒されましたw

    著者と同世代だからなのか、話に出てくる映画タイトルの8割以上を鑑賞したことがあるからなのか…説明はつかないけれど。

    映画のパンフレットなんて買わない時代になってしまったので尚更かも知れないが「岡」の作ったパンフレットは最高です!w

  • 自分には合わなかった。
    ペイルライダーまでは頑張って読んだが、イライラしてその後は読むのをやめてしまった。
    登場人物の誰ひとり、感情移入することができなかったし、セリフやシチュエーションが嘘くさく、作為的で読むのがつらかった。

  • とっても良かった
    作中に出てくる作品で観たことがあるのはそれこそローマの休日だけだったのですが、他の映画も観たくなる素敵な作品。

    短編集ながらも、それぞれが微妙にリンクし合い、そしてラストのローマの休日上映会秘話につながっていくのですが、そのつながり方がさりげなくて良かった。
    あれ?この人は....前の話で出てきたんじゃ?と数回戻って読み直すことしばしば。

    どの短編も、緊張感や不安を孕みながらも救いのあるラストで、読後感も良かった。
    映画の主人公みたいにかっこよくはいかないけど
    それでも戦わないと、がんばらないとと前を向いて行ける
    そんな短編が散りばめられていました


    映画が見たくなる作品です。久しぶりに一度読んでからすぐに再読したくなりました。

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著者プロフィール

1968年埼玉生まれ。慶應義塾大学法学部卒。1988年「レヴォリューションNo.3」で第66回小説現代」新人賞を受賞。2000年『GO』で第123回直木賞を受賞。

「2020年 『映画篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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