ゾラ・一撃・さようなら (集英社文庫)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087466003

感想・レビュー・書評

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  • 初めての森作品でした。
    正塚先生の演出にトーンが似ていると思いました。

  • ハードボイルド系な話。天使の演習ってどこかで聞いた事あるような気がするなぁと思っていたらあれだ、エンジェル・マヌーヴァだ。他にも他作品との繋がりを感じさせるワードがあり森先生の作品を知っている人ほど楽しめる作品ではある。オチはわりとわかりやすかった。

  • ハードボイルドと銘打たれているが、少々物足りない。
    ミステリィとして捉えても物足りない。中途半端な作品に仕上がってしまったのが残念である。
    然し乍ら、登場人物の描写や心象はいつも心打たれる。
    さて、本作ではシリーズ外の作品であるが、S&Mシリーズ7作目の「夏のレプリカ」で登場したキャラクタが登場する。
    大きな伏線ではないが、その登場人物が知りたいようであれば、そちらを読んでおくといいだろう。

  • 頸城シリーズ?第一作。気になったワードは「簑沢素生」「天使の演習=エンジェルマヌーヴァ」。この作品もS&M、Vシリーズ他との関連が見られる。赤座都鹿の母は社交界の大物らしい?萌絵ちゃんの叔母こと、愛知県知事婦人の佐々木さんではなかろうか?ということは従姉妹か。頸城自身も他シリーズの誰かかしらかも?森ファン以外が読んだら人物が全然描けてないっていうんだろうなって、ふと思った。頸城も赤座も志木親子、どれも他の森作品で見たようなキャラクタに感じられた。ま、私は好きだからいいのだけど。

  • 天使の演習と聞いて保呂草さんを期待してしまった。色んな作品とリンクするエンジェルマヌーヴァ。
    主人公は意外に普通のひとだった感。
    いつもありえないくらいの天才ばかり見ているせいかほっとします。
    結果的に女性に翻弄されてフラれちゃったお話。

  • 珍しく一人称。
    割とゴリゴリ恋に翻弄されるメンズ主人公。
    そしてまた天使の演習。
    いつか保呂草さんにたどり着いたりするんだろうか?

  • 「ミステリ」に分類したが、この本の主眼は
    ミステリ成分にはない、と思う。
    割と早い段階で犯人分かるし(^ ^;

    それよりも、ハードボイルドで洒脱な
    登場人物達の会話を楽しむのが心地よい。
    古き良き「探偵小説」という感じ(^ ^
    ピート・ハミル的な?(^ ^

    森氏の文章は、リズム感がものすごく強調されている。
    平常部分はわりとゆったりとしたテンポで、
    珍しくウキウキするシーンではアップテンポになり、
    最後の空港に向かうシーンの激しさがあって、
    最後の虚脱した「無音」のシーンがとても生きる。

    もちろん、登場人物の魅力や校正の緻密さなど、
    森氏らしいきっちりとした作風は健在。
    その上で、「すべてがFになる」で見せつけられた
    「天才の脳内の回路のつながる速さ」に通ずる
    リズム・テンポの自由自在さが心地よい。
    「読んでて気持ちいい」一冊でした(^ ^

    文庫版巻末の杏さんの解説もグッド(^ ^

  • おもしろい。シリーズ化はして欲しいようで、して欲しくない気も。。。

  • 大物俳優の法輪清一郎から「天使の演習」と呼ばれる短剣を取り戻して欲しい。
    そんな依頼を受けた頸城は、法輪邸に潜入する。
    しかし法輪は世界的殺し屋であるゾラに命を狙われていた。
    森博嗣のハードボイルド小説。
    S&Mシリーズに登場した簑沢、Vシリーズに登場した天使の演習など、他のシリーズとのりんくも見られる。

  • 殺し屋と刑事の話。最後の終わり方が、なんとも言えない。読み終わったときはなんだこれ!と思ったが、後々になってからあれはあれで良かったのか…という気持ちにさせられた。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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