マイ・ブルー・ヘブン 東京バンドワゴン (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
4.17
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本棚登録 : 2333
感想 : 210
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087466867

作品紹介・あらすじ

終戦直後の東京。華族の娘、咲智子は父親からある文書が入った"箱"を託される。それを狙う敵から彼女の窮地を救ったのは、堀田勘一という青年だった。古本屋「東京バンドワゴン」を営む堀田家で、咲智子はひと癖もふた癖もある仲間たちと出会い、敵に連れ去られた両親の行方と"箱"の謎を探るため奮闘する。いつも皆を温かく見守るおばあちゃん・サチの娘時代を描く人気シリーズ感動の番外編。

感想・レビュー・書評

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  • 本編は、おもしろいが、番外編はなんだか複雑で、よくわからなかった。

  • サチのおっとりとした感じや懐の深さの由縁がよく分かったし、勘一と咲智子の劇的な出会いはいいけど、ストーリー的には鋒の収め方がパッとしないなぁ。

  • 東京バンドワゴンの番外編。通常版の語り手である堀田サチと勘一との出会いを含めて壮大な過去の事件の話。いつものほんわかした話とちょっと違ったが戦後の混乱期の様子が描かれていてとても面白かった。まさに東京バンドワゴンのルーツの話でした。

  •  いつものパターンではなく、長編スピンオフ作品。戦後間も無くの混乱期の、サチと勘一の馴れ初め話。下町の庶民的な物語イメージが強いので、今作はスケールが大きすぎて違和感が拭えないからか、波に乗れないまま読了した。再読でもイメージは変わらず残念だが、魅力的なキャラや根底に流れるLOVEは変わらず健在。勘一のキングス・イングリッシュギャップに少し戸惑った。勘一は何でも出来すぎてサチじゃなくても惚れてしまうほどカッコいい。

  • 東京バンドワゴンシリーズのスピンオフ
    いつもの天の声 サチさんが勘一のお嫁さんになった頃のお話でした。
    どことなく上品な雰囲気が漂う素敵な方だなぁと思っていましたが、元華族のお嬢様!なるほど‼︎
    戦後のゴタゴタの中個性的なほんとに素敵な仲間たちとのお話 とてもよかった。
    このお話を読んでグンと親近感が増して更に次回からが楽しみになった。

  • エピソードゼロ

  • あの、天の声さんって実は…!!!

    このシリーズは安定して面白いよね、東京バンドワゴンシリーズの3作目?のこの作品は本編の天の声、堀田サチさんがどうして東京バンドワゴンの家族の一員になったのかに焦点を当てた番外編
    冒頭から出てくるけど元華族のお嬢様だったとは…
    このシリーズ読んでいつも思うんだけどこの家族なんなん?すごすぎなんだけど…
    私的に我南人の口調の由来が分かってすっきりした
    知るまで正直あの口調なんか嫌で、こんな口調でロックミュージシャンなのおかしいやろと思っていたので

  • 東京バンドワゴンの孫たちではなくおじいちゃんとおばあちゃんの若かりし頃のお話。外伝的な立ち位置かもしれないし、やっぱりこれも一つのシリーズの中の物語かもしれない。おじいちゃんの勘一が青年だった時代は終戦直後の復興がはじまった頃。おばあちゃんのサチは華族の娘さんで、あるものを託される。ええとこのお嬢さんらしい教養を身に着け、愛情をたっぷりと注がれたはつらつとした娘さん。激動の時代に巻き込まれたものは家柄ゆえのことではあるけれど、嘆くことも投げ出すこともせず、勘一や勘一のお父さんや仲間たちと乗り切る。家訓の一つ「些事諸問題ならいかなることでも万事解決」は伊達ではなく、人の縁の不思議さ、人情の温もりがそこにはあった。

  • サチさんと東京バンドワゴンとの出会い。
    サチさんはこれまで天の声的な役割だったけど、そこはかとなく上品な雰囲気が漂っていたのはそういうことだったのか〜と納得。
    天性の動じない性格があの混乱を乗り越えられた秘訣かな。

  • ☆4

    シリーズ4作目(番外編)

    勘一とサチさんとの出会いや、サチさんの生い立ちを知ることが出来ました。
    これまでのシリーズに登場した人物も出て来て、とても楽しめた番外編でした❁⃘*.゚

    • やんばるさん
      こんばんは。
      勘一さん推しキャラです!
      毎年年を重ねて行く展開に人物の成長を感じますね。
      いつか勘一さんが居なくなっちゃうのか不安になること...
      こんばんは。
      勘一さん推しキャラです!
      毎年年を重ねて行く展開に人物の成長を感じますね。
      いつか勘一さんが居なくなっちゃうのか不安になることも。
      ずっと続いて欲しい作品ですよね。
      2022/11/12
    • のんさん
      やんばるさん、こんばんは。
      コメントありがとうございます❁⃘*.゚

      いつも素敵な勘一さんですが、若かりし頃の勘一さんもとっても素敵でした!...
      やんばるさん、こんばんは。
      コメントありがとうございます❁⃘*.゚

      いつも素敵な勘一さんですが、若かりし頃の勘一さんもとっても素敵でした!
      まだ4作目を読み終えたところですが、これからの物語の展開がとても楽しみです。
      やんばるさんと同じく、ずっと続いて欲しい作品だと思っております(*´˘`*)
      2022/11/12
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著者プロフィール

1961年、北海道生まれ。広告制作会社勤務などを経て、2002年に『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction』で、第29回メフィスト賞を受賞して翌年デビュー。温かい筆致と優しい目線で描かれた作品は、ミステリから青春小説、家族小説など多岐にわたる。2013年、代表作である「東京バンドワゴン」シリーズがテレビドラマ化される。おもな著書に、「マイ・ディア・ポリスマン」「花咲小路」「駐在日記」「御挨拶」「国道食堂」「蘆野原偲郷」「すべての神様の十月」シリーズ、『明日は結婚式』(祥伝社)、『素晴らしき国 Great Place』(角川春樹事務所)、『東京カウガール』『ロング・ロング・ホリディ』(以上、PHP文芸文庫)などがある。

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