道絶えずば、また (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087468540

作品紹介・あらすじ

江戸中村座。立女形三代目荻野沢之丞が、引退を決めて臨んだ舞台で、奈落へ落ちて死んだ。大道具方の甚兵衛が疑われたが、後日首を吊った姿で見つかる。次に沢之丞の次男・宇源次が、跡目相続がらみで怪しまれた。探索にあたる北町奉行所同心・薗部は、水死体であがった大工の筋から、大奥を巻き込んでの事件の繋がりに気づくのだが…。多彩な生き様のなかに芸の理を説く長編時代ミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • 「非道、行ずべからず」(時代設定 1809年)の5年後、萩野沢之丞がなくなったところから始まる。今度は歌舞伎にお寺を絡めたミステリー。

    沢之丞という偉大な親を亡くした、市之介と宇源次の心情の揺らぎが丁寧に描かれ、沢之丞の跡目相続など、前の2巻での人・出来事が絡み、風姿花伝3部作の締めくくりの巻らしい出来栄え。

  • 冒頭がいきなり沢之丞の葬儀で、(終わった…)と思ってしまったが取り敢えず読み進める。謎解き自体は割とよくある御殿女中と僧侶の不義だけど、町方同心視点の話になってるから困った。さあどうする…と思ったら、瑞江こと2代目浦尾が登場。そうか、この為の三部作だったのか。なんと大奥で御年寄にご出世とはー。

    ところで。笹岡平左衛門の妻・織江は、御殿女中時代の瑞江の同輩らしいが。おまつ?おたけ?「伯父が奥絵師」って、誰だったっけか…?

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    江戸中村座。立女形三代目荻野沢之丞が、引退を決めて臨んだ舞台で、奈落へ落ちて死んだ。大道具方の甚兵衛が疑われたが、後日首を吊った姿で見つかる。次に沢之丞の次男・宇源次が、跡目相続がらみで怪しまれた。探索にあたる北町奉行所同心・薗部は、水死体であがった大工の筋から、大奥を巻き込んでの事件の繋がりに気づくのだが…。多彩な生き様のなかに芸の理を説く長編時代ミステリー。

  • 連作3 了

  • 歌舞伎ミステリ、読んでます。

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著者プロフィール

1953年京都生まれ。小説家。早稲田大学大学院修士課程修了。松竹株式会社で歌舞伎の企画・制作に携わる。97年『東洲しゃらくさし』でデビュー。『仲蔵狂乱』で時代小説大賞、『吉原手引草』で直木賞受賞。

「2018年 『作家と楽しむ古典 好色一代男 曾根崎心中 菅原伝授手習鑑 仮名手本忠臣蔵 春色梅児誉美』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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