天涯 1 鳥は舞い 光は流れ (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 176
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087472868

感想・レビュー・書評

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  • 好みの写真がちらほらと:)

  • 気分転換に沢木耕太郎の写真集『天涯 1 鳥は舞い 光は流れ』を読みました。
    沢木耕太郎の作品は昨年11月に読んだフォト&エッセイ集『旅の窓』以来なので約半年振りですね。

    -----story-------------
    あの沢木耕太郎が、数々の「夢」をもって旅し、カメラを携え、自らの夢を記録する。
    新鮮な、そして懐かしい驚きを与えるカット。
    単行本未収録の「通過地点Ⅰ」を加え充実の三部構成。
    -----------------------

    沢木耕太郎が撮影した写真に、旅行中にノートに書き留めた短文やメモ、小説の引用等を織り交ぜた写真集です。

     ■鳥は舞い
     ■光は流れ
     ■通過地点Ⅰ

    沢木耕太郎が旅先で捕らえた風景、旅先での瞬間の出会い… プロの写真家の作品ではないだけに、その素人っぽさに親しみを感じる部分もあるし、技術偏重ではない分、その感性を感じながら眺めることのできた作品、、、

    人や物を観察する力の違いを感じましたねー 文庫本なので読みやすいのですが、写真については物足りなさを感じますね… 雑誌サイズで観たかったな。

    眺めていると旅に出たくなる一冊… 相変わらずコロナ禍での窮屈な生活が続いているので旅に出たくなりましたね。

  • 大学を出たばかりでホノルルで年長者たちと食卓を囲んだ際に、英語の言い回しがわからなくておたつく著者に、フラットに手を差し伸べてくれた女性。カポーティ「犬は吠える」から引いた、驚きをもってものを見ることのむずかしさ。人はどうしてこれほど地図にない町を必要とするのだろう、という問い。ヴィム・ヴェンダースの「かつて…」という写真集。かつて著者が書いた、写真家の役割は「明らかに二つのものがあって、ひとつは、人が「見たこともないもの」を見させることであり、他のひとつは、人に「見えないもの」を見させることである。といったあたりが印象に。

  • 20159

  • 文章があってこその写真集という気がする。
    味わい深いです。

  • サワコーの本だからと、中身も見ないで買ったはいいが......どうでもいい(誰でも撮れる)写真によく分からない短文と自画自賛エッセイを加えた、つまらない本だった(>_<)。
    まあ、プロの写真家の凄さを改めて感じさせる効用はあったけど、得たものはそれだけ(>_<)。
    先に読んだ「凍」で、一切写真を用いずに全てを語り尽くした手腕に感服した直後だけに、ほんと何でこんなの出したんだろう感が半端なく......(>_<)。
    まあ、傑作をたくさん書いたことへのご褒美出版だね( ´ ▽ ` )ノ。
    ブックオフで108円だったから、これ以上文句は言いません( ´ ▽ ` )ノ。
    2015/09/28
    あ、今見たら、これ正価800円もするの!? ボッてるなあ......

  • 写真家田中チョートク氏が絶賛していた。
    「世界の何だかわからないものを、そのままつかみ出している」
    いったいそれは何だ?と興味を持ち、読んで(見て)みた。確かに、見てるだけでなぜかドキドキする感覚がある。”沢木耕太郎”というネームと、”深夜特急”のイメージがそうさせるのだろうと思うが、日本以外の世界を何も知らなかった頃の、好奇と畏怖と憧れと・・・いろんなものが入り混じったあのころの感覚がよみがえる気がする。

    写真と、それに添えられた、”旅”にまつわる数行の言葉、引用文がそうさせるのだろう。巧い作りだな、と感心する。

    文庫になって付け足された「通過地点」と題された章。写真集が出来るまでの経緯を綴った1.のほうは面白かったが、2.は蛇足っぽかった。

  • 行き詰ったまたその時に、
    再び手に取り耽りたい。

    【果たして自分はこんな本を出して良かったのだろうか】

  • ※自分用メモ

    【出会い】
    前から気になってはいたが、文庫になり、ブックオフ105円の棚にまでたどり着いていたので。

    【概要】
    紀行写真集と旅についてのミニエッセイ。

    【感想】

  • 存在することの甘美な苦悩、名を知らぬ危険のえも言われぬ接近、生きることは、してみればその破滅にむかって走ることか? あらためて、休むことなく、われわれの破滅にむかって走ろう。

    アルベール・カミュ『夏』

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著者プロフィール

1947年東京生まれ。横浜国立大学卒業。73年『若き実力者たち』で、ルポライターとしてデビュー。79年『テロルの決算』で「大宅壮一ノンフィクション賞」、82年『一瞬の夏』で「新田次郎文学賞」、85年『バーボン・ストリート』で「講談社エッセイ賞」を受賞する。86年から刊行する『深夜特急』3部作では、93年に「JTB紀行文学賞」を受賞する。2000年、初の書き下ろし長編小説『血の味』を刊行し、06年『凍』で「講談社ノンフィクション賞」、14年『キャパの十字架』で「司馬遼太郎賞」、23年『天路の旅人』で「読売文学賞」を受賞する。

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