- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087473421
感想・レビュー・書評
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トイレの落書きは、着眼点はよかった。途中まで面白かったが、ラストが今いち。
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乙一は久しぶりだったが夏の花火〜とはだいぶ違う。、良くない意味の方で
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ホラーにしてもドラマにしても中途半端
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同タイトルの『天帝妖狐』と『A MASKED BALL』の2本の短編集。
『A MASKED BALL』。トイレの壁を使った掲示板のやり取り。発想は面白いんだが『他人とニアミスくらいはないのか?』とか小さなことが気になってしまう。この著者にありがちな設定の強引さが感じられる。車を破壊したら先ずその行為中に誰か気付くだろう。著者だけが目を閉じることで『誰も気付かない盲点』を作り出そうとしているようで・・・なんだかなぁ。
『天帝妖狐』。これは意図して読者に委ねたのか最後まではっきりとした正体が見えなかったことが良い。乙一作品は著者が最後まで種明かしするものも、読者に委ねるものも両方ともに中途半端感がある。この作品は後者だと思うが、これまでのものより中途半端感が薄らいだような気がする。いや、やはり足りないのだが、足りない部品を省くことで意外と良い形になった。偶然の産物?? -
2014.09.15
久しぶりに読んだ乙一さんの小説。
短編が多くて良い意味で軽く読み終えられるのが乙一さんの良いところ。
『A MASKED BALL』は、若い人が書いた物語なんだろうな、とわかるような主人公から淡々と語られるトイレの落書きをめぐる小説。
どこがホラーなの?と思わされつつ、後半でゾクリとさせてくる部分はさすがだと思う。
トイレの落書きの登場人物は主人公含め5人いたはずだけど、あとの一人は、誰?
『天帝妖狐』は永遠の命を得た主人公の手記で始まる切ない物語。
乙一さんは孤独な人の心情を書き表すのが上手い。好きかどうかは別として、本当に上手。
ふとしたことから永遠の命を得てしまい、永い年月を孤独に過ごさねばならなくなった中で一片の希望を見い出すという話は手塚治虫の火の鳥の一編からヒントを得ている気がする。 -
乙一さんは読みやすい。
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短編ホラー2編を収録。3時間もあれば十分読みきれる。内容は長編が好みの自分的には、この手の短編はいつも物足りない。目の付け所は面白いが、(短編故か)展開に広がりがなくてイマイチ。やはり自分は短編には満足出来な性質なんだろう。
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らくがきの話がおもしろかった。
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なぜ、最初にこれを買ったのか(笑)
1番残念な短編集な気がする…
表題作以外に何が収録されていたか覚えてないけど。