街の座標 (集英社文庫)

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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087473599

感想・レビュー・書評

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  • 長い文を一息で読めとばかりの強さを感じた。一人称の静かな語りなのに。不思議。十字に切り取られた座標を持つ街なのだから、居場所が自明となるはずなのに、いつの間にか座標はねじ曲がり、語りとともに長く、細く続いていく。シモキタには何度も行ったことがある。まさにラビリンス。北がいつの間にか東になるように、主語と述語がいつの間にか変わり替わって、何をよんでいたっけ・・・まあいいか、と登場人物のように酩酊する。読めない漢字がたくさん出てきた。漢字ノートをつけて、久々に漢字の練習になった。

  • うーん、よくわからなかったです、正直。
    女子学生が卒論のテーマとして小説家ひとりを取り上げて取り組むという話。
    文学賞を受賞したらしいのですが・・・限りなく透明に近いブルーのよさもわからなかったし、それに通じるものがあります。

  •  卒論のテーマにした女性作家を追い求めるうちに書くことがいつしかできなくなった「わたし」。舞台は下北沢、小説家と同じ街に住む主人公はある日、小説家が近所に住んでいることを知る。
     小説家に近づくのを拒みながらも、知らず知らず心の中では小説家に対するイメージが膨らんでいく。話の展開や部分部分の表現などの細かいところに気を配っているあたりはさすが女性だなと感じた。

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