イブの憂鬱 (集英社文庫)

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  • 集英社
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感想 : 48
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087474190

感想・レビュー・書評

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  • 物語が進むにつれて真緒がどんどん明るくなっていくのがすごく良かった。
    共感できるところがたくさんあって自分も前向きになれた。

  • 確か自分が29歳になる少し前に読んだ作品。

    実母の結婚が早かったせいか、20代後半になってもふらふらしてる(つもりは無かったんですが(苦笑))私に、毎日のように「結婚は?」と云うのが日課と云う日々を実家でおくっていたので、身につまされました(笑)

    29歳になると、何故か自分ではなく周りが焦ってくれた気がします。
    夫に聞いた話によれば、義母も「あかりさん29歳でしょ、どうするの?」と私たちの間で結婚の「け」の字も出てないときに夫に言ってたらしい(笑)
    ま、それが意識するきっかけになったかは知りませんが、今では笑い話です。

    しかし!本人にしてみおれば死活問題。
    まぬけ面で聞いてくる親父を張り倒したいと思ったことは何度もあります。
    そして影で泣いたことも・・・。
    そんなゆれるお年頃を寄り添うように描いてくれる作品です。
    最後は暖かい気持ちになります。

  • 自分の29歳を思い出した。
    全てに焦って、いろんなことを叶えようと必死だった気がする。
    30になったらもうおそいなんて勝手に思ってたんだけど、今30なんかとっくにすぎて変わらないし、焦って空回りしてたのがバカバカしい。
    でも、そういう時期なんだろうなって思った。

  • あと2ヶ月で29歳。

    このタイミングで読んだから、共感できたりしたんだろうな。

  •  主人公は29歳の女の子。
     最近はもう、あんまり言わないだろうけど、30歳前の29歳を「イブ」と呼ぶらしいですよ。(やっぱり言うのかな?)
     でも、何となく気持ちがわからないこともない。
     私、19から20になるのも嫌で、20から21になる瞬間が今まで一番嫌なときだったもん。
     でも、もう、今年の誕生日は多分、何とも思わないと思う(苦笑)
     人間は年はとるんですよ(ぉぃ)

     で、また10年後もまたそれを繰り返すのかなー……と思うと、若干「憂鬱」にもなるんだよね。
     でもって、今は「恋人がいない」とか、そういうことで鬱になってるけど、今度は「結婚」がのしかかってくるのか……(苦笑)
     正直、今は「結婚」なんてまったくしたくないし、してる自分、というのを想像できないって断言できるんだけど……。
     何となくやっぱりその年になったら、若干の「人並み」というものに憧れる私としては、結婚もしたほうがいいのかなぁー……って思ったりするんだろうな。
     でも、そんなこと考えなくてもいいくらいに充実してたいな、と思うわけですよ。普通の女の子として。

  • おもしろかった。

    唯川さんは女の気持ちをとことん代弁してくれるから気持ちいい。

  • きっと、30歳を目前にした女性誰しもが、一度は真緒と同じ気持ちを経験するのではないでしょうか。友達の結婚や出産等。。かく言う私も現在28歳ですが、真緒の気持ちが痛い程わかります(^_^;) 30歳になってしまえば、なんだ、こんなもんか、と感じるのだと思いますが。この本を読んで、なんだ、焦る必要ないじゃんと、少しホッとしてしまいました~。

  • 29歳の焦りみたいなのは、まだ十代の私には分からないけど。
    女の幸せとか、女性の在るべき姿みたいなのに捕らわれると、却って自分を見失ってしまう気がする。
    結婚して子どもがいても、美枝子みたいに現状に幸せを感じない人だっている。
    そもそも、一人一人性格が違うのに幸せのゴール地点が同じな訳がない。
    自分だけの幸せが、案外そこら辺りに沢山散らばってると思うの。
    ただ、それに気づくのが難しいだけで。

  • 読了感がさわやか。

  • 29歳を迎えた女性の1年間を描いた物語。
    年下の男に遊ばれ、お見合いは断られ、リストラされ、友達に不倫を疑われ、なんともついていない主人公。
    印象的だったのは彼女が思う「寂しい」という気持ち、考え方が同じだったこと。思わずそうなんだよね、と共感してしまった。

    しかし、唯川さんが描く人は本当にリアルでわかりやすい。
    いるよね、こういう最低な男(女)と思う登場人物が数人。
    小説の中だから、むっとしてもすぐ忘れられるけれど、実在していたら自分はどうするだろうと考えてしまった。

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