中島らもの特選明るい悩み相談室 その1 ニッポンの家庭篇 (集英社文庫)
- 集英社 (2002年8月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087474756
作品紹介・あらすじ
日本全国の悩める老若男女が駆け込む、最後の砦。中島らもの明るい悩み相談室が、装いも新たに帰ってきた!「ゾッとするほどあんこ中毒の父」「将来の夢はピーマン屋といいはる娘」「束縛されたくないと裸で料理する夫」などなど。思わず吹き出す珍妙な相談と、思わず唸ってしまう絶妙な回答の中から、爆笑必至の70篇をよりすぐってお届けします。巻末には本上まなみさんのエッセイを収録。
感想・レビュー・書評
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日本中、実は変な人ばかりなのだけれど、あまり表に出ていないだけ。
らもさんは、投書を通じてそれを発掘しているのである。
変な人はおもしろい。
変なところにこだわって、自分の世界を創っている。
らもさんが回答の最後に寄せるひとことがまた秀逸だ。
おもわず、「そらそうだ」と同意してしまうけれど、その時点で自分もその異常な世界に足を踏み入れている(おなじなかまだ)。あぶない、あぶない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
東海林さだおさんや、
原田宗典さんや、
群ようこさんのような、
笑いのツボが好きであれば
お勧めします。
中学生の時に初めて読んでから、
今でもたまに本棚から出して
わらわらします。
友人に勧める際は
電車の中が恰好の読み場所だと伝えています。
笑いをこらえるのも読書の味かな、と。-
2014/03/10
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ほかの誰も薦めなかったとしても今のうちに読んでおくべきだと思う本を紹介します。 (14歳の世渡り術)
上記で紹介されていた一冊。
私が思春期の頃、親の本棚からこっそり取って読んでいた本も、今や堂々と紹介される存在になったのだ。時代は変わったのである。 -
らもさんのやっていることは落語によう似とる。
人間の業の肯定。
ちょっと杉浦日向子さんのウルトラ悩み相談を思いだした。
日向子さんのほうが、カラッと明るいけど。
ひょうひょうとして、ちょっとやそっとじゃたじろがない。
柳に風のような人です。 -
相変わらず変なこと言ったり答えなかったり真面目だったり叱ったり。
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らもさんの言葉はいつも良い。
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悩み相談って、当事者は真剣に悩んでいるのだろうけれど、はたからみると「なんでそんなことで悩むねん!」ってツッコミたくなることが多い。最早、ネタ。そんなネタにクールに対処する中島らも。
自分の人生、まだまだネタが足りないじゃないか、と気分が晴れる一冊。 -
くだらないよーーーそして笑える。
電車で読むのは危険。
らもさんの鋭い分析的な回答より、一般投稿の文章が笑える。
自分ってなんてネタのないつまらない人生だろうとさえ思える。
毎日、仕事がつらいとお思いの方、これ読んでみてください。
肩の力抜けるよ。 -
笑いましょう。
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悩みの内容がほどよい。バリエーション豊かで、こういう変な人いそうだなと思う悩みもある。悩みなのかというものばかりだけど。
らもさんの回答はさすが。真面目に答えるのもあり、博識ぶりを伺えるものもあり、悩みの上をいくネタっぽいのもある。
読んでいると悩みを忘れそうな気楽な感じがいい。