まほろばの疾風 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087475951

感想・レビュー・書評

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  • 「荒蝦夷」とともに、東北に住んでいる人間なら読んでおかねばと思い手に取った一冊。地元が多賀城ということもあるし。
    東北地方が一致団結して、何かムーブメントを起こしたら面白いだろうなぁと思いながら読んでました。単純な読み方ですね。

    僕としては「荒蝦夷」の方が好きかも。

  • 高橋克彦の「火怨」とあわせて読むと、それぞれの解釈の違いが面白い。
    こちらは青年らしさがのこる阿弖流為で、朝廷との戦いだけではなく阿弖流為自身の成長を描いた作品でもあると思います。
    あ、姉さん女房っていいよね!っていうことも一応言っておこう。

  • 実在していたことは確かなのだけど詳細は不明となっている蝦夷の軍事指導者アテルイ・・
    彼の人生を生い立ちから描いたストーリーは壮大で、躍動感溢れる記述には見事に引き込まれた。
    著者の筆力には毎度驚かされる。

  • 全1巻。

    みちのく作家。
    マタギの話とか書いてる人。
    の、
    みちのく史。

    期待してたので特にがっかり。
    まず設定が嫌。
    モレ女だし。
    まず。
    アザマロがアテルイの親父だし。
    大昔だしみちのくの歴史残ってないから
    絶対嘘とは言えないけど。

    同じフィクションでも高橋克彦の方が全然熱い。
    なんか時代物で生死が身近になってるせいか、
    この人のもってた、
    というかみちのくが持ってた、
    湿度みたいなのが無くなってる。
    人間の泥臭さと言うか。
    生きる為の必死さとか。
    演歌っぽさが。
    全く熱くない。
    変なさわやか。
    気持ち悪い。

    ダメ。
    残念。

  • 最近熱い東北小説家の一人の熊谷氏の傑作だと思います。
    著作では「邂逅の森」などの現代もののほうがメジャーな気がしますが、私的にはこちらの方が東北人ならではの本だと思うので好きです。
    歴史小説も大好きですし。

  •  自身あまり読んだ事のない設定の話で単純に面白かった。 

  • 9/19読了
    八世紀末。東北で生活していた蝦夷という狩猟を中心に生活している人たちの平和が大和軍の侵攻によって破られた。そして、蝦夷の連合軍の長であるアテルイが蝦夷の独立を賭け、征夷大将軍である田村麻呂率いる大和軍に立ち向かう。

  • 東北征伐をもくろむ朝廷に団結して対抗する連合軍。その中心にはアテルイがいた。

  • 荒蝦夷を読んだ後のこれ。阿弖流為を悩み苦しむひとりの人間として描く。なかなかに面白い。ある人物の扱いについては、荒蝦夷のほうが好きかな。

  • つまんないわけじゃないんだけど。。。やっぱ漂白の牙の方がおもしろい。

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著者プロフィール

1958年仙台市生まれ。東京電機大学理工学部卒業。97年「ウエンカムイの爪」で第10回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2000年に『漂泊の牙』で第19回新田次郎文学賞、04年に『邂逅の森』で第17回山本周五郎賞、第131回直木賞を受賞。宮城県気仙沼市がモデルの架空の町を舞台とする「仙河海サーガ」シリーズのほか、青春小説から歴史小説まで、幅広い作品に挑戦し続けている。近著に『我は景祐』『無刑人 芦東山』、エッセイ集『いつもの明日』などがある。

「2022年 『孤立宇宙』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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