どすこい。 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 1301
感想 : 128
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  • Amazon.co.jp ・本 (562ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087477559

作品紹介・あらすじ

地響きがする-と思って戴きたい…相撲取りの討ち入りを描く「四十七人の力士」、肥満ミトコンドリアが暴れる「パラサイト・デブ」などなど数々の名作を下敷きに、パロディの極北を目指したお笑い連作巨編がついに文庫化。炸烈する京極ギャグの奔流に、いつしかあなたは肉の虜となる。しりあがり寿先生の4コマは最新作だし、解説には大盛肉子ちゃんがゲスト出演。

感想・レビュー・書評

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  • 笑い死ぬかと思った。あまりにしょーもなくて(ホメ言葉!)。しかしこの一見しょーもないハナシ、最後まで読み終えると見事に円環を成すのである。それは土俵のカタチ…(笑)。「地響きがする、と思っていただきたい」。……読みながら揺れてると思ったらそりゃテメエが笑いを堪えているせいであると心せよ。メタちっくな構成、マニアックな遊び心。とにかくこれもまた「京極夏彦」であるという事実が楽しい。

  • パロディになってるようで、やっぱりなってない。ただただ力士が、各有名作品にわちゃわちゃと登場して遊んでくお話。

    O先生の、「闘鶏互角(とうけいいーぶん)」、「獣煮料理人記(じゅうにコックき)」、「灰汁の量がいっぱい」

    にワロタ


    初めて読んだ京極夏彦作品がこれで良かったのか?(笑)

  • 京極夏彦のドタバタコメディ。短編集で、それぞれには最近のミステリ等の名作のタイトルをもじったタイトルがつけられている。しかし、それらの作品のパロディだと思って読み進めると拍子抜けする。 とにかくくだらない。なんとか読み切ったが、正直厳しい。短編集なんだけど、作中作になったりしていて、物語の構造としては複雑。だけど、内容が内容だけに本格ミステリや、名作のパロディを期待していると裏切られた気分になる。この本を発行した意図が分からない。 京極夏彦マニアにはお勧めかな(笑)。

  • 地響きがする--と思って頂きたい。


    く、くだらねぇぇぇ!
    と思わず脱力して笑ってしまう。今までの京極の作品は何!?京極って作家は2名いるの!?って感じ。これは短編(中篇というべきか)が7編。すべての題名が有名作品のパロディで「すべてがデブになる」、「パラサイト・デブ」などなど。もーう、全編通して「デブ。」

    暑っ苦しいわ、汗臭そうだわ、でもユーモラスだわ。
    メタ小説が苦手な方にはオススメできないこの作品、でも悪ノリが好きな方にはオススメしちゃうぞ。ツッコミが面白いんだなぁ。
    7編すべてに共通するモノがあって、また7編が微妙にリンクしているのがミソ。

  • 他のミステリ作家を読んでる人には堪らない京極のパロディ集。
    知ってるネタばかりでとても楽しかった!

  • くっだらねぇ!!!
    っていうのが、最初の印象。
    だが、面白かったと思う。
    短編なわりに、つながりあってるし、生真面目なところから(嗤う〜)入ったから、
    こういうのも書くのかーとも思ったけれど、
    そういや、この人こっち側の人だったなあ
    と思い出した。

  • 京極さんが面白すぎる。笑

    パロディと相撲のコラボレーション。笑

  • すべて「地響きがする――と思って戴きたい。」で始まる、「四十七人の力士」「パラサイト・デブ」「すべてがデブになる」「土りんぐ俵・でぶせん」「脂鬼」「理りゆ油(いみふめい)」「ウロボロスの基礎代謝」の短編7編。
    タイトルはいずれも著名小説からの頂き物で、いずれも肥満力士と四十八手をテーマにした抱腹絶倒のストーリー!
    京極ファンには賛否両論であるが、僕はこんなのあってもいいと感じた。
    笑いたい人にお勧め!

  • めちゃめちゃ笑える 星5つ

  • 京極さんって、いろんな話書けるんですね。すげぇ。

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著者プロフィール

1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家。94年、『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞、22年『遠巷説百物語』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『死ねばいいのに』『数えずの井戸』『オジいサン』『ヒトごろし』『書楼弔堂 破暁』『遠野物語Remix』『虚実妖怪百物語 序/破/急』 ほか多数。

「2023年 『遠巷説百物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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