ダブル・トラップ (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
3.12
  • (1)
  • (14)
  • (58)
  • (3)
  • (2)
本棚登録 : 244
感想 : 15
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087497649

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 終始暗い印象の中ストーリーが始まって終わる。

    読了後もすっきりした感はなかった。

    パスポートなくても海外って行けるものかな。

  • 現在‐過去‐現在と展開する、三部構成からなる謀略サスペンス。

  • 加賀哲。
    ある都市の高級レストラン プリオールのオーナー。
    仕事は順調だったが、
    妻を交通事故で失った。

    そこに、昔の仕事仲間 牧野から
    生命の危険を感じるようなメッセージが届いた。
    牧野は 電子工学製品を作る会社を企業化し、
    経営も 順調だった。
    牧野の開発した新製品が 重要な価値をもっていた。

    加賀も牧野も 政府の情報機関で働いていたのだ。
    現在は そうやって 幕開けをした。

    そして、過去の 加賀と牧野は 危険な仕事で、
    得体の知らない組織の ワナ にはめられたのだった。
    裏切り者として 扱われた。
    その事件の中で、実際には 加賀の妻をみつけたのだった。

    現在の つづきで 加賀は 過去の物語を
    ひもといていく中で、
    得体の知れない組織の 存在とその上司を
    明らかにすることが できたのだ。

    物語の構成はおもしろいね。
    競争が必要だ というルールが、
    この物語の スタンダードな 基本となる。

    なぜ、雪が 加賀に 来ないでくれといったのか
    が、よくわからないな。
    来てほしいというべきだろうに。

  • ハードボイルドな推理小説?
    「新宿鮫」と「悪人海岸探偵局」の間くらいの感じ。(ちょっとわかりにくいか?)
    新宿鮫ほどにはこなれていないし、悪人海岸探偵局ほどにふざけた感じもない、調度良い感じの話。

  • 政府機関の優秀な諜報員でありながら、裏切り者のレッテルを貼られ、組織を追われた男・加賀哲。
    高級クラブの経営者として静かな人生を送っていた彼のもとに、助けを求める声が録音された一本のカセットテープが届いた。
    声の主は共に組織を追われた同僚・牧野。
    そして自身も何者かに襲われた。牧野のもとへ向かう加賀の胸に、過去の苦い事件が蘇る…。
    ベストセラー作家の処女長篇。

  • 現在よりもむしろ過去の決着をつけるといったようなお話。張り詰めた情報戦と裏切り者のあぶり出し場面がとてもはらはらして面白かったのだけれど、全体的に冷たい感じが拭えなかった。主人公・加賀さんは過去に引きずられるように一人の生活に戻ってしまうし、結局は、全てを捨てる結果となってしまった。
    もし美里さんがまだいたなら、違う結果になったのかなとも思う。

  • ハードボイルドって、読みたい雰囲気の時に読まないと・・・。
    元政府機関の腕利き諜報員が、過去の連鎖の中から事件に飲み込まれていくという、完璧にお膳立てができている作品。
    まさにハードボイルド。

  • 元政府機関の腕利き謀報員だった加賀哲は、“裏切り者”として組織を追われ、ある都市で高級レストラン・クラブの経営者に納っていた。そんな加賀の許に、奇妙なテープが送られてきた。「頼む、助けてくれ」その声は、ある事件で罠に落ち、共に組織を追われた同僚牧野辰男であった。牧野の身に何が起きたのか?牧野が住む四国宇和島に向った加賀の胸に、捨てたはずの過去が甦ってくる…。


    久しぶりに、正統派ハード・ボイルドミステリを読んだ気がします。ところどころ難しいところはありましたが、そこを気にしなければなかなかにスリリングで面白かったです。牧野までグルだったのはちょっとショックでしたが、主人公が優秀でいかにもハード・ボイルドの主人公って感じでした。

  • ハードボイルドサスペンス!
    ラストのスピーディーな展開がすきです。

  • 疑惑。秘密。
    自分しか信じれない世界。どこまでが罠で何が目的なのか。
    大沢ワールド全開。巧妙なストーリー展開で、はらはらどきどきでした。

全15件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1956年愛知県名古屋市生まれ。慶応義塾大学中退。1979年に小説推理新人賞を「感傷の街角」で受賞しデビュー。1986年「深夜曲馬団」で日本冒険小説協会大賞最優秀短編賞、1991年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞長編部門受賞。1994年には『無間人形 新宿鮫IV』直木賞を受賞した。2001年『心では重すぎる』で日本冒険小説協会大賞、2002年『闇先案内人』で日本冒険小説協会大賞を連続受賞。2004年『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞受賞。2010年には日本ミステリー文学大賞受賞。2014年『海と月の迷路』で吉川英治文学賞を受賞、2022年には紫綬褒章を受章した。


「2023年 『悪魔には悪魔を』 で使われていた紹介文から引用しています。」

大沢在昌の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×