呪われた町(下) (集英社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087600872

感想・レビュー・書評

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  • 初めて読んだ時、エンディングが後を引き、続編が書かれるものと思っていた。
    その後、キングがインタビューに答えて、その気がなくなった、というのを読み、残念に思うと同時にホッとしたのを憶えている。
    独立した作品だったものが、読者の支持を得て続編が書かれたりシリーズ化されても、第1作を超えることはかなり難しい。
    じつは今でも続編を読んでみたい気持ちはないことはないのだが、「呪われた町」以降のキング作品の多様性と面白さで十分に満足もしている。

  • 『屍鬼』の基になった作品ということで読んでみた。こちらの作品は相手側の側面が描かれないので、無気味な敵と戦うホラー作品、という印象を受けた。戦い自体壮絶で恐ろしかったけど、キャラハン神父が…(涙)信仰という意味を納得させられました。2007年12月読

  • 読み終わってみれば、まあ、おもしろかった。途中から、これって小野不由美の「屍鬼」じゃん、とか思いながら読んだけど、こちらはあんなに話が長すぎないし、ラストもきりっと引き締まっててちょうどよい。

  • 町の壊滅が多くのものの視点から不気味に語られている所が良いです。

  • 登場人物が非常に多く、次々と視点を変えて話が進む(後の『ニードフル・シングス』でも同様の手法を取っている)ため、脳内での人物・状況整理に戸惑うかも知れないが、それが終盤で効果をいかんなく発揮する作品。

  • かなりのめり込んだ。キングの文章は凄い。終わり方が何とも・・。涙が出た。

  • 小野不由美の「屍鬼」の外国バージョン。
    小野不由美はたぶんこれを意識して屍鬼を書いたんだと思う。
    というわけで読んだ。
    母がこのヒトの本が好きで家にあったし。
    感想は…夏留的には屍鬼の方が好き。
    人間1人1人について細かく書いてあるから感情移入しやすい。
    …って屍鬼の感想になってしまった。

  • ネタバレあるかも。注意。<br><br>
    わたしはてっきりベンがマーステン館側の印を持つ人間なのかと思ってた。自分の中にどうしてもぬぐいきれない呪縛を残す鍵となる「ある場所」(マーステン館)を訪ねると同時に、その辺で奇怪な事件が起こる。主人公本人も忘れているのだけれど、主人公がその「ある場所」の封印を解くトリガーで、敵だと思っていた何物(者)かと戦ううちに自分の正体を知る(思い出す)という話なのかと思ったのさ。私が書いてもいいなそういう話。<br><br>
    それはともかく吸血鬼になることってそんなに悪いことなんだろうか?息が臭いってのはヤだけど、しみもシワも傷も消えてバラ色のほっぺとくちびるになるんだったら、そう悪い話じゃないと思うけど?(ポーの一族のせい?)ゾンビになるなら考えちゃうけど……。"汚れた存在"ってのが許されないのかね。実にこれはキングの2作目だそうな。'94

  • ひそかに進行する吸血鬼化計画、それを知るものの人数は圧倒的少数。主人公の恋人もとうとう吸血鬼化するも、ひとりの勇気ある少年の存在が励みとなり、壮絶な闘いはいよいよ佳境へ。しかし、この闘いの代償はあまりにも大きいのかもしれへん。ホラー好きには必読の一冊、間違いない!

  • キング自身は、この作品をブラムストーカーの『ドラキュラ』の「文学的イミテーションのようなもの」と語っているらしい。『ドラキュラ』よりもこちらの方がリアリティがある分、かなり怖い。

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著者プロフィール

1947年メイン州生まれ。高校教師、ボイラーマンといった仕事のかたわら、執筆を続ける。74年に「キャリー」でデビューし、好評を博した。その後、『呪われた町』『デッド・ゾーン』など、次々とベストセラーを叩き出し、「モダン・ホラーの帝王」と呼ばれる。代表作に『シャイニング』『IT』『グリーン・マイル』など。「ダーク・タワー」シリーズは、これまでのキング作品の登場人物が縦断して出てきたりと、著者の集大成といえる大作である。全米図書賞特別功労賞、O・ヘンリ賞、世界幻想文学大賞、ブラム・ストーカー賞など受賞多数。

「2017年 『ダークタワー VII 暗黒の塔 下 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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