海を見たことがなかった少年―モンドほか子供たちの物語 (集英社文庫)

  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087602685

感想・レビュー・書評

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  • 主人公のモンド。
    この本を読むと、なんて、美しい響きだろうと思うようになるのです。

    モンド、、、風のように、とある町にやってきて去っていってしまう。

    周りは、彼のことがおそらく理解できない。もしくは、とても、愛する。

    彼自身は、とても孤独で、かつ、そのことを彼自身は、知らないのだ。

    だから、風になれる。

    最後にのこされた、こ、と、ば。

    おそらく、その風がすぐにでも、さらいにきて、
    あとかたもなく消えてしまう。

  • ずいぶん前に読んだのに、未だにあの、無中になって読みふけった充実感がからだのどこかに残っている。
    友人にも読んで欲しくて貸してそのまま返ってこず、古本屋で見つけては何度か買った。

  • 美しい。

  • 原題 MONDO ET AUTRES HISTOIRES

    モンド、リュラビー、ジョン、ジュバ、ダニエル、アリア、プティト・クロワ、ガスパール。

    彼らがどう世界を感じ、どう受け止めるかが、とっても新鮮な短篇集。
    なんだろう?馴染みのないロケーションが多いのに、子供の主観というのをさておいても、どの話も感性に寄り添ってくる気がする。
    詩のような文体だからかな。感覚をリセットされるってのが近いかも。

  • 100ページで挫折。

  • 感想はブログにて。
    「夢想としてまるで絵のような風景をみる」
    http://mihiromer.hatenablog.com/entry/2016/08/25/222353

    「束の間の越境」
    http://mihiromer.hatenablog.com/entry/2016/08/27/183251

  • レポートのため読んだ作品。情景描写は素晴らしかったけど、全くストーリー性がなく、退屈だった。

  • 15/10/24、神保町・三省堂古書館で購入(古書)。

  • なかなか読み進まなかったけど、読後の印象は良好。

  • モンドの話は良かった

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著者プロフィール

(Jean-Marie Gustave Le Clézio)
1940年、南仏ニース生まれ。1963年のデビュー作『調書』でルノドー賞を受賞し、一躍時代の寵児となる。その後も話題作を次々と発表するかたわら、インディオの文化・神話研究など、文明の周縁に対する興味を深めていく。主な小説に、『大洪水』(1966)、『海を見たことがなかった少年』(1978)、『砂漠』(1980)、『黄金探索者』(1985)、『隔離の島』(1995)、『嵐』(2014)、『アルマ』(2017)など、評論・エッセイに、『物質的恍惚』(1967)、『地上の見知らぬ少年』(1978)、『ロドリゲス島への旅』(1986)、『ル・クレジオ、映画を語る』(2007)などがある。2008年、ノーベル文学賞受賞。

「2024年 『ブルターニュの歌』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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