容疑者 (下) (集英社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087605167

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  • 状況証拠はジョーに決定的に不利だった。愛する妻からも見放された孤立無援の彼は真犯人と目する自分の患者の過去を追ってリヴァプールへと向かう。だが、そこで発見される新事実が、自身の過去と結びついた事件の核心へと彼を導くことになる。ジョーは正体不明の敵から家族を救えるのか?

    周囲の人々を巻き込んでおいて、この結末にたどり着くのかどうか、疑問に思わなくもないが、まずはめでたしといたしましょう。

  • 凄かった。推理してた犯人がくるくる変わった(苦笑)ただ、心理療養士がそこまでタフかな、いや前編初めの自殺者の阻止が伏線かな、とか色々楽しませてくれた。

  • (上巻より)

    冒頭で病気を苦に自殺しようとする少年を、
    屋根の上まで追いかけて止める場面や、
    外出恐怖症の大叔母の墓参りの場面と
    生き生きと輝いている場面もあったが、
    どうも全体的に盛り上がりに欠けるというか、
    逃亡生活に緊迫感がないというか。

    この作品が著者の出世作で、
    国際的評価が高い作品だというのが、
    どうも納得いかない。

  • 主人公がきもい。エリーサとよろしくやってろよ、と思うがこういうタイプは絶対に完璧な妻を求めるのでジュリアンが必要なのだった。裏切るけど。彼女を征服できないことに不満タラタラだけど。幸せの型が美しい妻と可愛い子供なのも古いというか、それだけでは補えない歪みがあるのに何故親になろうと思うのか。自身が歪んでいるからこそ世間並みの普通を求めるのか。また病気かなんか言い訳しつつ不倫セックスするんだろうな、とこいつ。

  • 殺人の疑いをかけられ、坂を転がり落ちるように窮地に陥っていく主人公。彼が警察の目を掻い潜り、疑心暗鬼に駆られながらも真相解明のため孤軍奮闘する様子がとてもスピーディーに描かれ、良質のサスペンス映画を観ているような気分になった。上下巻通して様々な要素を盛り込みながらもきれいにまとまった作品という印象で、事件の真相に関わる部分について「これは少し設定を盛りすぎなのでは?」と感じられる個所もあったものの、主人公の臨床心理士らしい鋭い人間観察眼によって説得力を得ていたように思う。

  • 心理面の描写がすごくいい、丁寧な筋立て。

  • 登場人物の心理描写がとても丁寧で、それゆえに前半ちょっと冗長に感じられた伏線が最後に一気に真相につながっていきページをめくる手がもどかしいほど。最後の最後までハラハラさせられ楽しめた。それにしても現代社会は心を病んでいる人が多く、その闇は果てしないのだなぁ。臨床心理士なる職業、日本でももっともっと増えてくるのだろう。

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著者プロフィール

マイケル・ロボサム Michael Robotham
1960年にオーストラリアの小さな町で生まれ、19歳でシドニーの新聞社の記者となった。
14年間、オーストラリア、イギリス、アメリカで新聞記者、雑誌記者として働き、1993年にゴーストライターとなって政治家、ポップスター、冒険家などの自伝を執筆した。
うち12冊がベストセラーとなり、累計200万部以上売れた。
デビュー作『容疑者』(集英社刊)以降マイケル・ロボサムの作品は25の言語に翻訳され、英国推理作家協会(CWA)ゴールド・ダガー賞、オーストラリア年間最優秀小説賞、ネッド・ケリー賞長編賞を受賞している。

「2021年 『誠実な嘘』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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