- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087606300
作品紹介・あらすじ
1540年イングランド。三番目の妻を亡くした国王ヘンリー8世は、四番目の妻としてクレーヴ公国のアンを迎える。アンは英国での新しい生活に期待で胸を膨らますも、不運なアクシデントから王に拒絶される。これを好機と見た野心家のノーフォーク公爵は、姪のキャサリン・ハワードにある使命を課す。そして、女官として仕えるジェーン・ブーリンには自らの執念めいた思惑があった…。人気シリーズ第4弾。
感想・レビュー・書評
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3人の女性の視点でくるくると場面が変わり、歴史的イベント自体は何も起こらないけれど飽きや間延びが感じられず、さくさくと読める。ヘンリー8世が恐ろしく暴君で、王妃になった2人もひたすら王を恐れていて、宮廷のピリピリ感がよく伝わってくる。■アン・オブ・クレーヴの独立心と賢さ(アン・ブーリンとは逆の意味で)、キャサリン・ハワードの幼さ・愚かさゆえの懸命さがよく描かれており、あまり良い印象のなかった2人のイメージが一新した。ジェーン・ブーリンは「ブーリン家の姉妹1」での印象と最初は違って良い人に見えたけど、最後の方はだんだんと本性というかイメージが一致してきて、良い印象だった頃も含めて、ちょっとマトモな人ではないんだなぁ、と。■「ブーリン家の姉妹3」は面白くなかったけど、これは面白かった。
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ブーリン家の姉妹シリーズ第4弾。1540年国王ヘンリー8世の時代。4番目の妻アンと5番目の妻キャサリンと女官の三人に交互に語らせる構成。アン王妃に処刑の危機が訪れ、それを利用したキャサリンが王妃となるがキャサリン王妃も騙されていく。。という国王をめぐる王妃の座の争いと不運な運命の話。不思議とイギリス王室の話は飽きずに読み続けられる。まだまだ続いてほしいのだが。