- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087606652
作品紹介・あらすじ
ひとりの女に人生を賭けた男の純愛と破滅。第一次大戦後の繁栄と喧騒の20年代を、時代の寵児として駆け抜けたフィッツジェラルドの代表作にして、アメリカ文学の古典。映画化原作。(解説/上岡伸雄)
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
ずっと気になってて読んでみたもののいまいちよく分からず…。
他の翻訳者さんの本を読むと話がなんとなく分かるのかな…?
文章表現が少し違和感を感じてしまった。 -
大学の講義で読んだ作品
英語で読むのと 日本語とでは
感じ方が変わった -
華麗なる、の映像の迫力に魅了されて手に取った一冊。
若い時代の恋心の一途さや恥じらいを、そのまま壮年期に持ち込んだ青年の話。
でもちょっと、人は冷たいと感じてしまった。 -
2017年6月18日に紹介されました!
-
華麗なる......
私自身の邦訳のイメージは『華麗なるギャツビー』であった。
正確な邦訳(偉大な)よりも、華麗なる、の方がイメージに近い気がする。
それにしても、こんなにも短い話だというのに、のらりくらりと読んでしまった。
流麗な、あるいは華麗な文体。
叙情的で、ときにあふれ出る感情。
華やかできらびやかな上流階級、古きよきアメリカ、そんな背景があっての名作ではあろう。
だが。
どうにもわたしにはあまり面白いと思えず.....
ヤングアダルト向けの最近の書籍、『ゴシップガール』が好きな若者であれば、ここで書かれた世界は面白いかもしれない。
何も、上流階級を嫌っているわけではない。
ただ、作風が肌に合わなかっただけのこと。
レオナルド・ディカプリオ主演で最近映画化されたようで、映画だったらその華やかさと相まって見応えはありそうだ。
心に残るのは、最後の一文。
「こうしてぼくたちは、絶えず過去へ過去へと運び去られながらも、流れにさからう舟のように、力のかぎり漕ぎ進んでゆく。」
船ではなく、舟としたところに訳者の技量が見て取れる。
破滅的でありながらどこかに希望を残している。
それが、一縷、一匙、いや、砂粒であったとしても、そこにそれがある限り、人は進み続けられるのだろう。 -
名作映画のイメージのある「華麗なるギャッツビー」
映画化する時に名前を変えただけで原作っていうことかな?
というくらいの知識で読み始めたものの、箸にも棒にもかからないよくわからない話だった。どんな話?と聞かれても説明のしようがない。
最後の最後までギャッツビ-のどこが偉大だかもわからなかったし。
成り上がりとか、叩き上げ、っていうのが”偉大”なのだとしたら、日本人とはちょっと感覚が違うんだと思うわ。文化がちがーう!としか・・・。
翻訳もちょっと分かりにくかったような気がするけど、原本を読み解くことは一生ないと思うから知りようもない。
私の中での唯一の盛り上がりは、登場人物の一人が、アンジェリクに出てきたルイ14世の2人目の妻のマントノン夫人に例えられていたところくらいでした。
この話をどうやって映画にしたんだろう・・・?
ひたすら描かれる、うだるような暑さは秀逸だったかも。涼しくなってから読んでよかった。 -
前から読もうと思いつつ読めてなかった作品。映画化をきっかけに読んでみた。
前半なかなか読み進めなかったのは文体に馴染めなかったからか、ストーリー展開がゆっくりだったからか。1920年代アメリカ、という時代背景に余り魅力を感じなかったからかも。
でも作者が実経験を織り交ぜながら書いてるのには興味が湧いた。南部一の美女とうたわれ、贅沢に慣れた婚約者に一旦は婚約を破棄されたものの、小説家として成功を収めたら結婚してくれたということらしい。
本作の冒頭にも、ゼルダ(この妻)に、とある。このエピソード、作者は成功の証と捉えていたのかな。
本作では、主人公のギャツビーが美しい元恋人を取り戻す為に成り上がっていく。確かにお金がモノ言う時代だったのでしょう。
正直この作品が傑作、と呼ばれるのは余りわからないけど、最後、夢を追い求める人間の性(さが)を描いた表現は美しくて、強く印象に残った。
人間、求めても求めても手に入れられない夢を追い求続けることで生きているのかも。夢を勝手に美化しながら。