ア・ロング・ウェイ・ダウン (集英社文庫)

  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087606843

感想・レビュー・書評

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  • 出たー! ひさしぶりのホーンビィ。なんとか変わりたいが変われないひとを描いてきた彼が選んだ設定は、たまたま同じ時に男女4人が同じビルから飛び降りようとした、というもの。テーマは重いが読み口はライト。現実を見た話の寄せ方、匙加減。原作自体は2005年の発表、今年映画化されたので日本での公開を待つ。

  • ダメ人間を書かせたらホーンビィほど素晴らしい作家はいないよね。今回の4人組も、それぞれにダメダメで、自分でも気づいちゃったから大晦日の晩に、人気自殺スポットに集まっちゃうというね。

    それにしても何年越しになったのかな。自分でPBを一月くらいかけて読んだのが、日本語だと一日で読めちゃう。本当訳してくれてありがとう。だいたいちゃんと読めてたけど、日本語になってることで、彼らのダメっぷりがよりストレートに伝わってくるから、電車の中でニヤニヤしちゃうし、マジファックデスヨ。

    映画もなんとか日本公開してほしいし。ジュリエット・ネイキッドも是非訳して頂きたいものです。

  • 2015.1.5 毎日新聞夕刊 津村記久子評

  • イカれたメンバーを紹介するぜ!淫行に手を染めて人生が急転落したニュースキャスター!難病状態の息子を抱えた中年シングルマザー!感性が狂った口の悪いギャル!音楽から足を洗ったピザ配達員のヤンキー!以上だ!

    これまでの人生で何の接点も持たなかった男女が、飛び降り自殺をするつもりで上ったビルの屋上で出会った極上のマイナス地点から始まる物語。英国が誇る映画『トレインスポッティング』『ロックストック・トゥースモーキングバレルズ』を観ているかのような軽口の応酬が読んでて心地良い。

    「あぁ~。人生ってこういうもんだよな」という気持ちを悲観的とも、教訓めいた言い回しとも違う距離感から伝えてくれる一冊だと思う。

  • 文学

  • ア・ロング・ウェイ・ダウン (集英社文庫)

  • ロンドンの自殺の名所トッパーズ・ハウスの屋上で偶然鉢合わせとなった4人の自殺志願者。それぞれの一人称による独白がウィットに飛んでいて、これは活字よりも映像で観たら面白いんだろうなと思っていたら、既に日本未公開で映画化されているという。ロックネタ満載だったりと雰囲気も素敵です。ただ…ちょい長かった〜〜かな(苦笑)。

  • 自殺、トッパーずビル、大晦日
    マーティン(人気のテレビ司会者だったけど、未成年の女の子と寝て人生崩落)
    モーリーン(息子が障害者、動けない、喋れない。ずーーーーーーーっと息子の世話だけをして生きてきた。辛すぎる)
    ジェス(マジでいかれた女の子。お姉ちゃんが失踪。実は政治家の娘)
    JJ(アメリカ人のパンクロッカー。夢破れて彼女に振られてピザの配達をしていた)
    罵り合いながら一緒に過ごして変な仲間になって、最終的にみんな生きて行くことになる希望に溢れた物語。

  • 自殺したくなる人は人生が嫌いだから自殺したくなるんじゃない、
    人生が好きだから自殺したくなるんだという趣旨のJJの発言がすごく心に残った。

  • UK. org:a long way down. what the Fu★k! ..it has rubi. no way... anyway , catch up my heart ! pretty good, transfer, Atsuko Saisho. あんたは自分のポコチンをズボンにしまっておけないくそやロー(笑)

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