TAS 特別師弟捜査員

著者 :
  • 集英社
3.24
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本棚登録 : 596
感想 : 81
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087711592

作品紹介・あらすじ

学園一のアイドルが死んだ。事故か、自殺か、それとも事件か――。
中山七里が新たに仕掛ける、バディ×学園ミステリ!

「ねえ。慎也くん、放課後ヒマだったりする?」楓から突然声をかけられた慎也は驚いた。楓は学園のアイドルで、自分とは何の接点もないからだ。用件を言わず立ち去る楓を不審に思いながらも、声をかけられたことで慎也の胸は高鳴っていた。彼女が校舎の3階から転落死するまでは――。事故か、自殺か、それとも事件か。学校は騒然となるが、さらに彼女が麻薬常習者だったという噂が流れる。学校での警察の聞き取り調査が始まった。 そこに現れたのは、慎也の従兄弟で刑事の公彦。公彦は、転落死の真相を探るため、教育実習生として学園に潜入することを決める。公彦と慎也は力を合わせて事件を解決できるのか――。そして、なぜ楓は、慎也を呼び出したのか――。予想だにしない結末が二人を待ち受ける。

感想・レビュー・書評

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  • 中山さん作品にしては珍しく学園もののミステリー。
    ところどころコミカルな面もあって笑える場面もありました。
    学園アイドルの自殺からという衝撃的なスタート。
    物語が進むにつれ明らかになる様々な事実。
    中山作品にしてはライトに読めた1冊でした。
    解決に至って様々な後味の悪さも残る。
    そんな終わり方でもありました。

  • 中山七里さんの小説は好きですが、今回はイマイチのめり込めず。
    主人公の未経験者の才能開花、機転が効いて無双状態、とか台詞回しがラノベのようで私には苦手でした。

  • 図書館で借りた本。
    同じ高校の才色兼備の女子生徒が校舎から転落死した。実は女子生徒は慎也に「放課後、話がある」と言ったその日に転落死したのだった。彼女は何を伝えたかったのか。従兄弟の刑事の仕事を手伝いながら謎を解き始める。

  • 高校生の主人公が演劇部に入って、部活にハマっていく様子がよかった。なかなか探偵役が調査を進めていかないので、ちょっとびっくりした。しかし、最後まで読んで納得。

  • 学校のマドンナとも言われた女子高生が謎の転落死。
    事故か、自殺か?
    捜査一課の刑事に従弟がいる主人公の慎也は、従弟の要望もあり、亡くなった女子高生が所属していた演劇部に入部し、潜入捜査を始める。
    中山作品には珍しい「学園ミステリー」
    「翼がなくても」でも高校生を扱っていたが、今回は主人公が探偵役を担っているところが「本格的学園ミステリー」と言っても良いだろうけど、内容はイマイチ。
    主体は演劇部の話になってしまっているし、いつもならば、最後に決まるドンデン返しも今回は決まっていない感じがする。
    高校生の会話の割には、難しい言葉も多く、上手く「学園もの」に馴染んでいない気もする。

  • どんなに好きな作家でも
    全てが面白い訳ではない。

    起こる舞台が、高校!その中での殺人事件というのは
    かなり無理がある

    しかし、単純に青春ものとして読めば面白いことは面白い。
    今回は葛城公彦刑事
    そして従兄弟の慎也が主人公。

  • なるほど。それでこのタイトルなのか…

    高校の演劇部を舞台にした青春ミステリーといってところでしょうか。
    平凡な主人公の男の子が多才な才能を開花させたことに驚きましたが、身近に起きた事件に翻弄されたり動揺したりする高校生たちの心情はよく書けてるなぁと思います。

    文章もさすがの中山さんで、気付いたら読み終わっちゃってました。少々、ラストがあっけない感はありますが、高校だけが舞台だけで、演劇部の浮き沈みと高校生たちの内面とで十分おもしろく読めました。

  • 特に親しくしていたわけでもないのに「放課後時間ある?」などと声をかけられた同級生が転落して亡くなってしまったらめっちゃ気になる。
    従兄弟の刑事に頼まれなくても首を突っ込んでしまいそう。
    いくら他人のことが妬ましいと思ってもこれはないよね。

  • 転落死について内部調査をする話ではあるが、演劇部の青春小説として楽しめた。

  • 学園一の人気者である楓が転落死した。
    事故か、自殺か、事件か。
    全くかかわりがなかったにも関わらず、
    死の直前、楓に
    「ねえ。慎也くん、放課後ヒマだったりする?」
    と声をかけられていたクラスメートの慎也。
    楓の死に納得がいかない慎也は、
    その理由を探るため、従兄弟で刑事の公彦と
    共に潜入捜査を始める…

    学園ものライトミステリー。
    全く内容を知らずに読み始めたので
    急に演劇の才能に目覚めたりしたので
    どこに向かっているんだ!と戸惑いましたが
    拍子抜けするような感じに着地。
    登場人物が全体に嘘っぽいというか
    現実味がない気がするのですが…

    「TEACHER AND STUDENT」で「TAS」
    らしいのですがシリーズ化するのですかね…
    えっ、でもこの終わり方だと同じ舞台背景では
    無理だろうし…うーん…

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著者プロフィール

1961年岐阜県生まれ。『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、2010年にデビュー。2011年刊行の『贖罪の奏鳴曲(ルビ:ソナタ)』が各誌紙で話題になる。本作は『贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』『追憶の夜想曲(ノクターン)』『恩讐の鎮魂曲(レクイエム)』『悪徳の輪舞曲(ロンド)』から続く「御子柴弁護士」シリーズの第5作目。本シリーズは「悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲~(ソナタ)」としてドラマ化。他著に『銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2』『能面検事の奮迅』『鑑定人 氏家京太郎』『人面島』『棘の家』『ヒポクラテスの悔恨』『嗤う淑女二人』『作家刑事毒島の嘲笑』『護られなかった者たちへ』など多数ある。


「2023年 『復讐の協奏曲』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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