平成大家族

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087712032

感想・レビュー・書評

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  • 父、母、祖母、息子、娘夫婦、出戻り娘と息子が1つ屋根の下で暮らす物語。
    色々な問題が巻き起こるが最後に「幸せですね」の一言。
    家族はそれぞれ個人だけど、家族だから喜びあったり、心配しあったり、
    大変だけど、家族がいるって幸せ。

  • <table style="width:75%;border:0;" border="0"><tr><td style="border:none;" valign="top" align="center"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087712036/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51YkH%2BoUmPL._SL160_.jpg" alt="平成大家族" border="0"></a></td><td style="padding:0 0.4em;border:0;" valign="top"><a href="http://blog.fc2.com/goods/4087712036/yorimichikan-22" target="_blank">平成大家族</a><br />(2008/02/05)<br />中島 京子<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087712036/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank">商品詳細を見る</a></td></tr></table>
    <blockquote><p><strong>72歳の元歯科医・緋田龍太郎が妻の春子、妻の母のタケ、ひきこもりの長男克郎と暮らす家に、事業が失敗した長女逸子の一家3人、離婚した妊婦の次女友恵が同居することに。にわか大家族になった緋田家の明日は・・・!?家族それぞれの目線から語られる、それぞれの事情。くすりと笑って、ほっこり心が温かくなる、新家族小説が誕生!</strong></p></blockquote>
    歯科医を引退した緋田龍太郎・72歳。現在は、趣味で義歯を作り、妻と妻の母と引きこもりの長男と四人で、このままこともなく暮らしていくのだろうと思っていた。そんな矢先、出て行った家族が続々ともどってくることになったのだった。
    あっという間に八人家族になった緋田家。その八人が、それぞれ現在の状況に至るまでの、そして現在の胸の内を語ったオムニバスである。ここに至るまでには、それぞれに理由があり、言いたいことも多々あるのだが、家族であるがゆえに言わなかったり言えなかったりするあれこれを、それぞれの視線でながめていると、これぞ家族だなぁ、という思いでいっぱいになる。勝手気ままにやっているわけではなく、家族のことを気にかけているのだが、わざわざ言葉にすることもないので伝わらなかったり、逆に心配のあまりつい言いすぎてみたり・・・。
    昭和以前の大家族が順当な世代交代によって、入口(出生)も出口(独立、死亡)がはっきりしていたのに対し、平成の大家族は、出たり入ったりが忙しく、予測できない大家族なのである。
    家族の距離感の描かれ方が絶妙で、ひとりひとりの思いがそれぞれよくわかり、結構悲惨な状況にもかかわらず、どこか楽天的にも見える緋田家の人々が好ましい一冊だった。


  • 中島京子さんの本は初めて読みました。
    タイトル見ただけでも
    なんだかほのぼのした感じが伝わってきてたんだけど
    読んでいくと
    色んな事情を抱えてるにも関わらず
    読み終わった後はほんわかした気分になりました。
    ドラマ化したら面白そうだぁ〜♪

  • 引きこもりの長男、認知症ぎみの92歳の祖母と共に、隠居生活を送る老夫婦のもとに、自己破産した長女家族、離婚後妊娠した次女が次々戻ってきて・・。

    大家族ものってあんまり好きではないんだけど書店でおすすめされていて読んでみました。
    面白かったです。やや御伽噺的なところもあるけどユーモラスでほのぼのとしています。

    計画するのがすきで「コントロールフリーク」と呼ばれる次女・知恵が印象的でした。出産って思い通りにはいかないものね。
    長女の息子・さとるの「公立中学サバイバルマニュアル」もへーという感じ。中学生でこんなに世渡りしなきゃいけないものなのか?それともこれは小説の世界だけ?
    ひきこもりについては今ひとつリアリティがなかったけど、最後結婚してしまうなんて理想のひきこもり方ですね。
    色々な問題を一手に引き受けてしまうお母さんがあわれ。悠々自適のはずの老後なのに・・。でも現代の家族ってこんなものかもしれません。

    最後「なんか、みなさん、仲良しっていうか」と強引にまとめられるところがオカシイ・・。思わずぷっと笑ってしまいました。

    あらはあるけど面白かったので5つ。

  • サザエさん現代版という感じだろうか。
    それぞれが問題を抱えながら、実際完全に理解しあっているわけでもなく、
    それでもやっぱりなんとなくまとまってて、家族だよねっていうお話し。

    長男の恋愛が、いい。

  • ★…4.5くらい。面白かったー!特に、サトルが奇声を発しながら納屋へと走っていくシーンはお気に入り。すごいウケた。ラストシーンあたりの川島先生の言葉は、きっとこの本自体のことも指してるんだろうなぁって思った。

  • まさに平成を象徴するかのような、だけど、結構、こういう家庭ってあるんじゃないかと思えるほど、なんか、こう、親しみが湧いてくるのである。
    離婚、不倫、妊娠、ひきこもり等々、他人の家庭を覗き見しているかのようだ。
    緋田家の今時には珍しい大家族ぶりも、事情がわかるにつれ、なんだか切なくなる。

  • 私はおばあちゃんが好き。

  • ところどころ『青春と読書』で読んでいたので気になっていた作品。全部読んで楽しかったけれど、娘達がみんな勝手だなぁ。龍太郎氏が資産持ちで困らないから出来ることで、「私も働いてます!」とはいうけれどそれはやはり当てに出来る実家あってのこと。自分勝手な女の子と自分のない男の子。今の35歳以下をおもしろおかしく書きながら、読者をギクリとさせます。

  • 家族それぞれの視点から物語ができている。面白かったよ

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著者プロフィール

1964 年東京都杉並生まれ。小説家、エッセイスト。出版社勤務、フリーライターを経て、2003 年『FUTON』でデビュー。2010 年『小さいおうち』で第143 回直木三十五賞受賞。同作品は山田洋次監督により映画化。『かたづの!』で第3 回河合隼雄物語賞・第4 回歴史時代作家クラブ作品賞・第28 回柴田錬三郎賞を、『長いお別れ』で第10 回中央公論文芸賞・第5 回日本医療小説大賞を、『夢見る帝国図書館』で第30 回紫式部文学賞を受賞。

「2022年 『手塚マンガで学ぶ 憲法・環境・共生 全3巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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