- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087712070
感想・レビュー・書評
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北海道などを舞台とした作品です。
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のゆりは、とろい自分に酔ってるようだった。自分は反応が遅いだの、子どもみたいだだの、いちいち自分の言葉で自分に言うあたりが、とろい自分が好きなんだなぁと。川上弘美の作品には反応の鈍い女性は沢山出てくるが、のゆりは今までの作品とは違い、好きになれなかった。
しかし後半、兵庫に引越し、別居を始めたところからは、ぐいぐい引き込まれた。のゆりのアパートに来る夫を絶対に部屋に入れない意思の強さはなんとも天晴れ。
とろくてぼーっとしたのゆりの、自立に目覚めるまでの物語だった。 -
なんだろう、すごく引き込まれた。
でも、こんなふうにするすると動くのが人生なのかなって思った。
まだまだ経験不足だなぁ。 -
なんだかなぁ。
のゆりは卓ちゃんに愛されているのかいないのか。。。
感情に振り回されない人も結局はしんどいのね。
こうしたらいい、という正解は無いんだから、のゆりはボンヤリしてていいのだ。 -
久しぶりの川上ワールドを味わう。でも、正直「センセイの鞄」の世界観の方が圧倒的に好感が持てる。 作者自身が離婚に向かう心境をこの作品にそっと滑りこませたのだろうか。 主人公が私の住む姫路に引っ越してきたのは、ちょっとした驚き。また山陽電車を山電(さんでん)とルビをふってあったのは、昔、作者は明石市に住んでらしたことがあるから、よくご存知なのでしょう。
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夫婦の関係がたんたんと書かれていて、最後の場面だけ「えっ?」と思わせる一文があって、意味が分からなかった。その一文と、それまでの単調な全内容とのつながり。はっきりと示されてない内容が理解できなかった。
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あったかい文章。
大人の関係ってこんな感じなのかな。 -
さらさらとした川上さんらしい文章は綺麗なんだけど。主人公ののゆりが感じていることがよく分からない。
分からなくてもいいって作品もあるんだろうけど、これはたぶんそうじゃないし…。もやもやする。