宵山万華鏡

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087713039

感想・レビュー・書評

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  • 不気味であり幻想的であり神秘的。
    それぞれ話の主人公は違うけれど、くるくる回りひとつになる、まさに万華鏡。
    面白いけど恐ろしさの方が勝り、夜に読み終えたことに少し後悔…。

  • 不思議な読後感
    カラフルで幻想的で、まさしく森見ワールド!

  • 「きつねのはなし」のうすら寒さを覚えるホラーチックティストの宵山様を巡る闇の部分と著者お得意の無駄なことに全力を、無駄のことにも情熱を、これこそ青春と言わずとして何という滾る阿呆どもが練り歩くティストの明の部分が妙味一体となって宵山を舞台に展開する物語は宵山万華鏡の名の通りにコロコロとその様を変え、惑わし、ふっと気付いたらどっぷりとその幻想的リアリズムに誘われ浸かっていた。祭りの喧騒に胸躍る高揚感と終わり後のうら寂しい寂寥感残る読み心地、読後感であった。6年も積んでいたのか(愕然)

  • なんだか初めて宵山を見てみたくなりました。
    幻想的風景は作れるのだ!という驚き。

  • 京都っていいな

  • この本は夏になると読み返してしまうプチホラー本。
    宵山を舞台に、色々な人達の色々な不思議なお話が交わってます。
    装丁のように賑やかで色鮮やかな表現が多くて、一度は宵山祭りに行ってみたい!と夢見てはや5年ww
    森見さんの本は京都が舞台やし、街並も描写されてたりするから、実際に本の中の人物に会えそうな気がしちゃうネw

  • 祇園祭りで賑わう京都。祭りそのものも盛大だが、
    実は「宵山」と呼ばれるその前夜のお祭りも結構なにぎわいだ。
    京都中心の作品がお得意の森見さん、ならではの
    宵山を舞台とした幻想的な作品だった。

    宵山を見に行った姉妹が出合った不思議な少女たち、
    少女たちに引っ張られて姉妹は、何処の世界へ行ってしまうのか。
    不安を感じながら読んでいくと、
    次の章では、全く違う男性が登場する。
    旧友に宵山ナビを頼むのですが、いつもはぐらかされてしまう男性。
    今年こそはと、気負いこんで、宵山へ出掛けたのはいいが、
    御法度をおかしてしまい、宵山様のおしおきを受けることに・・・
    この宵山様というのが、胡散臭い。

    ストーリーの終りでは、姉妹たちと宵山様騒動が
    一見落着のように合わさって、
    何事もなかったかのように、宵山は過ぎていく。

    万華鏡をのぞきこむように、
    バラバラに見える不思議な物語のパーツが、
    ひとつずつ、かちっ、かちっと形をなしていく。

    非現実的な世界を万華鏡にみたてた作品だった。
    あのにぎやかな宵山から
    よくこのような摩訶不思議なストーリーができたな、と驚いた。
    宵山を楽しむにはちょうどいい作品で、
    宵山観光ナビブックでもあるかもしれない。(笑)

  • 初・森見登美彦。
    宵山の日を舞台に
    いろんな人の色んな瞬間が交差する。

    この一冊を読んでから祇園祭行きたかったなぁ。行くのが少し怖くなりそうだけど(笑)

  • 短編集ですが、全部を通して万華鏡でした。いろんな登場人物が繋がって、以前出てきた人が別の短編で主役になったりして、くるくる回して見るとまったく別の模様が浮かび上がる。そんなお話。幻想的で妖しくて少しだけ怖くもあって、この雰囲気は好みでした。宵山金魚のドタバタに宵山劇場で種明かし。宵山回廊と迷宮の薄暗い雰囲気にドキドキし、姉妹と万華鏡で円環を成す感じでしょうか。ラストまでいくと最初に戻りたくなります。まるで、祭りの中に引きずりこまれてしまうような……。

  • 夏のきらきらした京都が目に浮かぶ。
    読んでいてとても楽しかった。

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著者プロフィール

1979年、奈良県生まれ。京都大学大学院農学研究科修士課程修了。2003年『太陽の塔』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。07年『夜は短し歩けよ乙女』で山本周五郎賞を受賞。同作品は、本屋大賞2位にも選ばれる。著書に『きつねのはなし』『有頂天家族』など。

「2022年 『四畳半タイムマシンブルース』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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