- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087713312
作品紹介・あらすじ
沙良37歳(独身・インテリアコーディネーター)vs.駒子62歳(主婦)。自由に生きる娘の、一番の「支持者」である母は、実は、一番の「支配者」だった…!二人暮しの母娘の日常を、シニカルな笑いで切り取った傑作連作短編、全6話。
感想・レビュー・書評
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子どもの日には、すっかり大人になったというか…中年になった子どもたちが帰省していたのだが、母の日も近くなってくると自分も母なのにその日は、子どもになって実家の母を思ってみる。
この物語は、娘・沙良(独身37歳)と母・駒子(62歳)の二人暮らしの日常を描いたものである。
とにかく自由に生きる娘に対して何かと口を出し、支配したい母。
大きな揉め事や酷い険悪な雰囲気なる一歩手前で、なんとなくおさまっているのは、シニカルな笑いがあるからだろうか。
伯父伯母たちの面倒くさくて、えらそうに説教ばかりなのも年寄りあるあるといっちゃあそうなんだけど親戚付き合いもほどほどにしなきゃしんどいよなぁと…。
自分の母とは、あっさりとしたつきあいで年に一度帰省するかどうか…だし、娘との関係も同じようにあっさりしたものである。
長くいっしょに暮らすといろんな面が見えてくるのかもなぁと思いながらホームドラマを見ているような感覚で楽しんだ。
うん??楽しんだ?他人事だからかな?
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37歳独身の娘沙良、62歳未亡人の母駒子、母娘二人暮らしの日常。
私は母であり娘であるため、どちらにも何となく思い当たる節がありながら、楽しく読みました。
母の立場として、娘と言い合いをしたり、でも気がつけばそんなことも忘れて笑いあっていたりと言うことは、我が家でも日常で、本作にもあったように、そんなことを繰り返してながら、木の年輪のように家族の歴史を重ねていくんだなと、改めて思いました。
沙良と駒子親子がこれからも幸せでありますように。 -
62歳の母、駒子と娘、沙良37歳。
自宅をオフィスにし独立する第1話から、離れて暮らす弟が結婚する最終話まで6つの短編。
母と娘の関係がどこかあるあるな感じ。
家庭の中におこる小さな事件や出来事のたび、母娘の感情の動きが丁寧に書かれていて、共感したりうなったりしつつ、一気に読めました。
どこの家庭にもありそうな母娘の関係ですが、弟の嫁の実家の事情をみるになにが普通でなにが家族か、ふっと思う作品でした。 -
何故この作家さんが好きなのか考えてみた。簡単に読めるのはもちろんのこと、なんの変哲もなく登場人物はみんな個性はあるが穏やかでサザエさんの大人版。隣りの家族を覗いているような感覚だから同じ気持ちだったり発見があって手にとって読みたくなるのだろう。
過去に読んだ内容を忘れてもムダな時間とは思わないのは何故か。。よくわからないが疲れた時に読んでも疲労感が増す事はないからかな -
娘の立場として共感できることありありでした。
リフォームなんて先走りすぎじゃないの!とか。
くせの強い駒子や親戚に振り回される沙良は気の毒でしたが、母が娘を縛り付けるだけの重い話だけではなく笑える場面もあって楽しく読めました。 -
アラフォー未婚の娘と、その母との日常。
その年代の女性には付き物の転職、親との同居、恋愛、結婚話、親の病気などといった身近なストーリーばかり。
主人公の娘のほうと自分が同年代なこともあって、共感しながらどんどん読み進めた。
現実の私はとっくに母を亡くしているので、物語中の沙良と駒子のやり取りをもし今も母が生きてたいたならこんな風な会話を交わしていたのかな、なんて想像しながらあっという間に読み終わった。
2015/10 -
2015.4.16
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こんな母親嫌だけど、母娘の絡みはあるある感満載。口調が不必要にキツイのも、この関係だからか?
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読み進むうちだんだん面白くなってきた。母と私の関係を'あるある'と思いながら読み終わりました。
褒めていただくほどでもなくて、お恥ずかしい限りですぅ。
いつもレビューには苦労しています。
これはネタバレし...
褒めていただくほどでもなくて、お恥ずかしい限りですぅ。
いつもレビューには苦労しています。
これはネタバレしてんのか…いやギリでいけるか⁇などと適当さが丸出し全開ではないでしょうか。
少しでも簡潔にわかりやすくと思っていますが、中途半端にダラダラとなってしまうことも多々あり…で。
★5だと面白い、感動した、大好きだわ。と簡潔すぎて逆にあっさりレビューになっていることも。
特にミステリーは、悩ましい限りです。
私の場合、読了直後だと興奮そのままに書いてしまい、後に読み返した時に恥ずかしいことになったりも...
私の場合、読了直後だと興奮そのままに書いてしまい、後に読み返した時に恥ずかしいことになったりもします。
湖永さんのレビューは、湖永さんのエピソードや本音も書かれていたりして、なんかやっぱり『面白いコラム』のように読ませて頂いています。
私は人の文章を分析したり出来るような人間ではありませんので、「好きだなぁ、また読みたいなぁ」って思うってことです。
ラブレターみたいで恥ずかしいです(⸝⸝ー̀ ༥ ー́⸝⸝)