オール・マイ・ラビング 東京バンドワゴン

著者 :
  • 集英社
4.06
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感想 : 189
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087713503

感想・レビュー・書評

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  •  事件の解決に紫式部の「源氏物語」の原本かもしれない?っていう本が蔵の中から出てきたのはびっくり(>∀<●)
     我南人の喉頭がんも発覚したけど、無事治ってホッとしました。
     かんなちゃんと鈴花ちゃんの成長も楽しい\(^o^)/

  • 相変わらずの堀田家のお話…といいたいところですが、巻を追うごとにあんまり「相変わらず」じゃなくなってきましたね。

    今回はちびちゃんたちの成長とか、子どもたちに向けられた淡い恋心とかのお話と、真夏のちょっとした肝試し、立場違いの恋、伝説のロックンローラーの復活などなど…

    基本的に変わらずばたばた愛おしいのですが、どうも有名人ばっかり出てきるのと、身近で人がくっつきすぎるのが現実離れしすぎてきているようで、入り込めない部分も事実…
    ただ、研人の言葉はすごくよかったです。最終章でほろり。

  • 研人がかっこよかったです。もうすぐ中学生、大きくなったなぁ。「あんたらみたいな連中はね、ぽかぽかした陽の当たるところにいなきゃならねぇんだ。」「前向きのぉ、前のめりの失敗はぁ、絶対に後悔なんか連れて来ないんだねぇ。」

  • 111005

  • やっぱりこの物語大好きです。
    何か問題があっても家族や周りの人たちが助け合って解決する、といういつもの東京バンドワゴンシリーズで安心して読みました。
    木島さんが再登場したあたり、ちょっと都合よく運びすぎでは?と思うところもありますがそれがこのシリーズの良さですね。

  • ★2014年11月4日読了『オール・マイ・ラビング』小路幸也著 評価B+
    東京下町の老舗古本屋である東京バンドワゴンに集う堀田家とその親戚筋やお客を取り巻く人生模様を語る21世紀の寅さんストーリーは変わらず絶好調。
    最初は、ちょっとベタな感じが鼻についたけど、慣れてしまえば、心地よい。今の日本には失われた絆と温かさが懐かしい。だから、このシリーズは人気があるのでしょう。
    そして、キャラのたつ登場人物が多いので、映像にもしやすい。なるほど映画化される訳です。

    古本屋のファンで、時々出入りするIT企業の社長である藤島は、大学同期でともに働く三鷹氏と過去藤島の秘書だった永坂嬢に気を遣う。何とか二人を結びつけようと、一大決心をする。その一か八かの賭けの行方はいかに?

    また、新進女優の折原美世こと佳奈さんは、映画の主演女優としてまさにスターダムをのし上がろうとしていたが、フランスでの1年間の撮影に向かうに当たり、意中の男性の告白を待っていた。そこで、古本屋のロックンローラー我南人とその息子青は一芝居を打つ。

    東京バンドワゴンの隣に、IT企業オーナー藤島は、藤島ハウスなる共同住宅を建設する。藤島自身が2階に住み、狭くて収容しきれなくなった我南人の娘の藍子とその夫マードックさんのアトリエと住居として貸し出す。

    事情があって、大学の研究室を辞めて、最近は著述業で身を立てる我南人の息子紺の所に当時の恩師百々先生が突然現れ、所蔵の本を預かって欲しいと頼みに来る。それには、過去からの深い訳があった。そして、なぜ紺が研究室を辞めたのかがようやく明かされることとなる。

    我南人は、甲状腺を痛め、声が出なくなるリスクを冒して、手術を受ける決意をする。

    米国からは、以前我南人を訪ねてきた古本ブローカーのハリーが、世界的ロックスターのキースから我南人へのワールドツアーをともにやらないかとのレターを持ってふたたび来日する。
    不本意な声しかでない我南人は渋るが、孫の研人の言葉に、復活を決意。研人の小学校の卒業式のあと、サプライズライブを開催し、その勢いそのままに誘われたキースのワールドツアーにも乗り込むこととなる。

  • 相変わらずの食事風景と勘一の壊れた味覚には笑えます(笑)
    いつでも飄々とした我南人が人知れず(ばれてるけどw)ナーバスになってる。。。
    やはりアーティストなだけあって繊細なんですね^_^; 
    池沢さんはどうなるんでしょうか。。。。
    余談だけど世界的ロックバンドでキースと言われたらあの人を想像してしまいました(笑)

    ※あの人=ローリングストーンズのキース

  • 久しぶりの。とうとう5巻。

    登場人物がどんどん増えていきますね。修平君と佳世ちゃんなんてすっかり忘れていました。

    相変わらず読み易いですね。久しぶりの休みに一日でさくっと読めてしまいました。

    正直マンネリ化、話が大きくなりすぎでは..とも感じないこともないですが、それでもいつまでも続いてほしい、また読みたい、堀田家に会いたいと思うのだから不思議です。

  • ☆☆☆☆☆5つ

    でも、うーむ。物語が少しマンネリ化してきたかな。

    相変わらず登場人物はどんどん増え続ける。再度書くが、おもしろいお話を続けていこうとすると新しい登場人物は欠かせないのだ。
    いつまで経っても面白くて終われない『こちら葛飾区亀有公園前派出所』を思い出して欲しい。たいがいの巻に新しい登場人物が居る。

    モンダイはその登場人物を再度舞台に上げる時であって、これはちょっと気を使ってやらないと読者はなんのこっちゃらサッパリ解らない場合がある。つまり作者が思うほど読者は面白く感じない筈だ。丁寧に説明をするのも良いし、あっさりと注脚などで欄外で説明しちまってもよいのです。当然覚えてるだろう、とうぬぼれて構わず進んで行ったりすると、取り返しの付かない事になるのであろう。

    この本は毎巻4つのお話が詰まっている。一年に一冊の割合で本になっているので春夏秋冬の季節ごとに一話づつお話は出来ている。
    のっけになんとなく、マンネリ化みたいなことを書いてしまったが、じつわわたしは毎巻必ずどれかのお話で目頭が篤くなってしまう。それが例によって列車の中だったり、会社事務所の昼休みだったりするとちょいと焦る。
    でも、最近は開き直ってしまって、素早くハンカチなどを出して目にゴミでも入ったふりをして・・・しかし、両目いっぺんにだからホントウは誤魔化せやぁしないのだけどねぇ。

    "All My Loving" 実わ昔バンドでこの曲を演奏していたことが有る。
    30代の事だったからもう20年以上前だな。
    当時この曲の事をバンド仲間うちでは「あっ、という間のコジョライ」と呼んでいた。
    この曲はとても短いのと、歌い出しが「コジョライ」だからだ。いや正しくはClose Your Eye..なのですけどねw。

    そしてこの巻の決め手。それは「拓郎」という人物が登場すること。あえてどういう立場の人物かはここでは書かないが、ゲストではなくて準レギュラーって感じです。ここでもう決まりな。作者はたぶん吉田拓郎のファンでもある。そしてわたしはもう40年以上吉田拓郎のファンである。ことしは二年ぶりに首都圏でコンサートがあるし、もうすぐカバーアルバム(自分の歌をレコーディングし直したもの)『AGEIN』も発売になる。積極的なファンにとっては大変に嬉しい一年なのだ。

    と云う事で吉田拓郎 Newアルバム『アゲイン』は6/18発売です。3000円+税金だそうです。みなさん買いましょうwww。

    なんだちっとも本の感想にわなっていねーな。いやすまぬ、いつもの事なので大目に見てやって欲しい。りょうけん蔵。(・・;)

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著者プロフィール

1961年、北海道生まれ。広告制作会社勤務などを経て、2002年に『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction』で、第29回メフィスト賞を受賞して翌年デビュー。温かい筆致と優しい目線で描かれた作品は、ミステリから青春小説、家族小説など多岐にわたる。2013年、代表作である「東京バンドワゴン」シリーズがテレビドラマ化される。おもな著書に、「マイ・ディア・ポリスマン」「花咲小路」「駐在日記」「御挨拶」「国道食堂」「蘆野原偲郷」「すべての神様の十月」シリーズ、『明日は結婚式』(祥伝社)、『素晴らしき国 Great Place』(角川春樹事務所)、『東京カウガール』『ロング・ロング・ホリディ』(以上、PHP文芸文庫)などがある。

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